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「我、今いかにあるべきか」(谷口碩志)

谷口碩志の「会社は人から」第47回
「我、今いかにあるべきか」

谷口碩志氏 (クリエイトマネジメント協会代表取締役)

先般、今年の入社の新入社員のフォローアップ研修として、40年余にわたり進めています禅の精神を取り入れました合宿研修会を、当協会の専門道場である京都の宇治で一泊二日で開催させていただきました。

禅の精神である素直・自省・謙虚・奉仕・感謝の5つの心を研修のバックボーンとして取り入れ、
「我、今いかにあるべきか ~新入社員自己啓発20のポイント~」
と題して、学習していただきました。

ご参考までに その折の研修資料を「会社は人から」としてご案内させていただきます。

1. どんなつまらない仕事でも全力で正面から取り組め。会社の仕事は一見単純でつまらない仕事の上に成り立っている。その基礎的で一見つまらない(本当はとても重要である)仕事すら満足にできない者に、それ以上の仕事をさせるわけにはいかない。

2. 会社が君にどうなって欲しいのか、その期待像を早く具体的に掴みとれ。

3. 会社から一目置かれるためには、まず何かにすぐれていること。その最初は肉体的努力から始めよ。

4. 労を厭(いと)うな。人の好まない仕事を狙え。それが人間を成長させる第一歩である。

5. 叱られることは期待されているからである。叱られなくなると終わりである事を自覚し、人間成長のカギである叱られ上手となれ。但し、二度、同じことで叱られるな。

6. 何でもその場で覚えよ。あとで復習すればよいと思うな。時は二度と戻ってこない。

7. まず命令を果たせ、そして期待を果たせ。そしてさらにそれを上回れ。

8. ライバルを設定せよ。人生を歩んで行くときは独りでは難しい。

9. 人間関係を素晴らしい良好な間柄にすることが、人生を歩む中で一番重要である。その原点はまず活性化した挨拶である。

10. 会社のためではなく、まず自分のため、自らの人生のために、最も充実した悔いのない1日を自らの手で創り出せ。

11. 君の人生にとってチャンスはたった1回、それは今だ。やり直しはきかない。

12. 人間の平均寿命はわずか29,000日。一生涯働く日数は14,000日に過ぎぬ。

13. 人生は自分の思った通りになる。思った通りにならないのは、思いにまだまだ真剣さが足らないからだ。

14. 今、会社が君に何をしてくれるかではない。君が会社に何をすることができるかを常に問え。

15. 今のこの現実が幸せであることを理解できない者は、永遠に幸せなどは来ない。また、やって来てもそれは幸せとは思わない、気がつかない。

16. プロは、今の仕事が楽しいことである。また楽しいと思うことである。

17. 20代、30代は基礎実力養成時代、40代、50代は全力投球時代、60代、70代でやっと収穫時代を迎える。人生のライフサイクルをしっかりと掌握し、実践せよ。

18. 折り目、ケジメ、メリハリを大切にせよ。折り目、ケジメのない人間は信用されない。

19. 人間は本来怠け者であると承知しろ。だからこそ、常にコツコツとわずかな努力が、大きな差になり、幸せにつながる。

20. 年間の大目標、月間の中目標、週間の小目標、そして今日の目標を設定せよ。人間だけが目標を持つ動物である。目標に向かって驀進せよ。

官民あげて働き方改革として諸施策が検討されています。
人生100年時代を迎え、好むと好まざるにかかわらず、今の日本の財政を鑑みますと、遠からず70歳~以上働かなければならない時代がやってきます。

長年、人財教育のお手伝いをしていまして、最近つとに、仕事とは、人生とは、働くとはを、職場と人生の関わり合い(ワークライフバランス)を踏まえ、再考察する必要があるように、研修のお手伝いをしていまして感じます。


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清話会 谷口碩志 (たにぐち みつゆき)
昭和18年5月大阪市生まれ。昭和42年関西学院大学卒業後、3年間の商社勤めから経営コンサルタント会社へ転身。約9年間在籍、その間海外の企業実態調査のため欧米・中南米・アフリカ・共産圏・東南 •アジア諸国など40数回の渡航歴を数える。昭和53年、経営コンサル会社を創設、代表取締役に就任。

・クリエイトマネジメント協会 http://www.cmajapan.co.jp/ 

・谷口社長のブログはこちら http://blog.livedoor.jp/senba206/