[ 特集カテゴリー ]

【リーダーシップ・マネージメントの誤解 全4回】-③「能力がないのではなく、経験したことがないだけ」

小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(32)

【リーダーシップ・マネージメントの誤解 全4回】
第3回目「能力がないのではなく、経験したことがないだけ」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
 
■プレイングマネージャーとは

マネージメントを専任でやる人をマネージャーといい、会社でいうと中堅企業、大企業にみられるケースです。
それに対し、プレイングマネージャーとは、自分で現場の仕事も担当を持ちながら、マネージメントもこなす役割で、中小企業にみられるケースです。

プレイングマネージャーとはプレイヤーであり、マネージャーでもある状態です。サッカーで例えるとグラウンドでボールを蹴りながら選手交代等の作戦展開を考える人ですが、現実的にサッカーの世界には誰もプレイングマネージャーはいません。

あなたがサッカーチームのプレイングマネージャーとしてピッチに立って、息をゼイゼイさせながら走り、選手交代・作戦展開を考えられますか? メッシもクリロナもやったことはありません。それだけ両立させることが難しい役割です。

中小企業のマネージャーは現場の仕事ができるようになると、マネージャーになります。最初からマネージメントができそうな人を抜擢することはありません。そういう意味では選ばれし天才集団プロ野球の監督兼選手と似ています。

しかし、スーパーエリート集団の幾人かが監督兼選手に挑戦しましたが、成功した人は殆んどいません。
それだけ現場の仕事を担当し、チームも動かすプレイングマネージャーの仕事は難しいのです。人を動かす方法としてマネージメントがありますが、マネージメントは会社の仕組みそのものです。

■チームを動かすために必要な環境整備の発想

あなたは組織を運営する際に必要なリーダーシップやマネージメントを義務教育の中で、学校の先生に教えてもらいましたか? 答えはノーのはずです。

日本の義務教育カリキュラムにはないからです。ないから、社会に出て、その立場になり、ぶっつけ本番で初めてリーダーを経験するわけです。大手企業は役職の昇格に伴い、様々な研修を受けて、準備に備えます。

しかし、中小企業にそんな余裕はありません。だから人・組織を動かす際に中小企業特有の共通問題が発生するわけです。
その人・組織を動かす中小企業特有の共通問題は次の4点に集約できます。

●基本動作ができていない
基本動作というのは、息を吸ったら吐くようにできないと組織では、仕事になりません。特にできていないのが、報告・連絡・相談と指示命令です。人を動かす基本動作ができていないので、動き方が混乱をきたすわけです。

●決めごとを守らない、守らせない習慣
やるべきことをキチンとやる習慣がないと何を考えても無駄となります。
特に、決まったことを決まった通りにやることは業績を決定づける要因のひとつです。この理解ができないチーム・メンバーには、業績のご褒美はやってきません。

●数値使って判断する習性がついていない
日本語で一番正しい言葉は数値、数字・数量、期限です。数値を使わず、仕事をすると「あれはどう」「これはどう」のやりとりになり、具体的な行動ができずに成果は出てきません。

●チームに目標はあるが、具体的な道順がないために起こる問題
道順とは、灯りをともす役割です。会社に方向性・道順があれば、進みやすい。会社は人間動物園です。この人間動物園の動物たちは好き勝手に動くことが多い。道順を示さないと寄せ集め集団のチームは組織で動く基礎固めができていないから、バラバラ集団になりやすいのです。

リーダーシップやマネージメントの必要性は組織で仕事をする必要性があるから、発生する行動です。組織そのものには、1つの共通目的・目標に向かって人の能力を結集されるところに運営のポイントがあり、チームを組織的に運営するためには、環境整備が必要です。

■環境整備とは

○チームのマネージメントの方法を決める
○チームの効率化を図るために仕事の標準化を行い、教育を行う
○メンバーが決まったことを決まった通りに実践する
○基本動作を守る等の人を動かしやすくするために会社のインフラを整備すること
です。

組織は人が動かします。人が組織を動かしやすくするためには、やるべきことをパターン化することです。やるべきことのパターンを決めないから、習慣化できずに定着しません。

つまり、習慣化させるためには環境整備が必要となるのです。

 
★★小池浩二氏を塾長とする【先見独創みらい塾】開講中!
 詳しくは、こちらから。
 http://bit.ly/2qJNubs

////////////////////////////////////

■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
         筆者 小池浩二氏が
【プレイングマネージャーの仕事術】の概論を
YouTubeで説明しています

     http://www.m-a-n.biz/8-1-0.html