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【チームを全員で動かすために必要なチームリーダーのスキル 全4回】-①「メンバーの仕事能力をアップさせる褒め方・叱り方」

小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(34)
【チームを全員で動かすために必要なチームリーダーのスキル 全4回】
第1回目「メンバーの仕事能力をアップさせる褒め方・叱り方(1)」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
 
■褒めることはその人を認める行為

人間の原始的な欲求の中に、人に認めてもらいたいとする欲求と組織に属していたいとする欲求があります。子供が鉄棒の逆上がりができると褒めてとおねだりする行為や母親が他人の子供を抱っこすると自分の居場所を取られた気持ちになり、やきもち泣きをする行為はこの典型的な事象です。

褒めることの本質とは、その人を認める行為であり、チームの大切な一員として考えていることを現す行為です。

アメリカの有名な成功哲学を説くD・カーネギーはその名著『友をつくり人を動かす法』のなかで人に好かれる6原則を、以下のように述べています。
① 相手に誠実な関心を寄せる
② 笑顔を忘れない
③ 名前を覚えること
④ 聞き手にまわる
⑤ 相手の関心のありかを見抜く
⑥ 心から褒める

人は誰でもLook Meです。自分自身に関心を持っているエゴイストであるし、「さすがにあの人ならではだ…」と認められたい。

人は褒められればうれしいし、それが自信につながります。褒めることは、その人を認める行為だから当然、チームワークがよくなります。

■褒めることを理解する

褒める場合は、より具体的に褒めることがポイントになります。
「すごいね、よくやってくれた」
という褒め方より、
「○○君のおかげで、来月の見通しが立ったよ。社長も喜んでいたよ」
のほうが具体的です。

つまり、「なにが、なぜ、どれほど良いのか」を説明します。20代のメンバー世代は、褒められながら育ってきた世代です。だから、具体的に褒めることの重要性が求められます。

「頑張れ」だけで頑張れる人はいないといいます。「褒める」とは、説得の技術であり、早く仕事を覚えて欲しい、成長してもらいたいと動機付けすることです。

褒める際のポイントは、
① できたその場、その時に褒めること
② 行動プロセスを見て、結果だけを見ないこと
③ 自分が何をどのように評価しているかを明確にする
④ 普段からプラスの声かけを行う
⑤ 第三者を通して、間接的に褒めることも重要
⑥ あなた自身の正直な感想・意見を、率直に語る
⑦ TPOはあるが可能な限り、人前で褒めること

「褒める」とは、説得の技術でもあります。

■「叱る」と「怒る」は違う

「叱る」とは、社員の行動がルール・基準から外れていることを伝え、どのように行為すべきかを教えることです。感情的になり、怒鳴りそれで、社員の行動がルール・基準にあった行動をすれば楽なことです。瞬間はそうなるでしょうが、長続きはしません。

「叱る」とは気付かせる、見ていることを意識させる、問題意識を持たせる、行動を変化させることが目的となります。つまり「叱る」とは目標どおりにやらせていくコントロール技術の一つです。

■叱ることの基本を理解する

ダメな叱り方はすぐに感情的にさせることです。怒るわけではありません。叱るとは気付かせる、見ていることを意識させる、問題意識を持たせる、行動を変化させることです。

そのためにはなぜ、叱られているのか? どうしたら改善できるのか? を考えてもらわないと、同じことの繰り返しになります。具体的に叱ることです。
「○○はしてはいけない」より、「○○をしていこう」のほうが、受け入れやすさがあります。

ストレス耐性の低い若者が増加している事を念頭におきながら、「俺の時代は怒鳴られて育った…」は関係ないことを理解してください。

叱るときのポイントは、
① 短く叱れ
② 年上の方には叱るTPOを意識する(場所・タイミング)
③ 感情的にならず、固執してはならない
④ 叱り方の基本は個別指導
⑤ 叱る方は、「自分に落ち度がない」などと錯覚してはならない
⑥ 結果を叱らず、行動だけを叱るように
⑦ 相手の立場を良く理解し、叱る時の言葉は気をつける

相手を理解した上で叱り方に工夫をすることが大切です。

 
 
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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
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         筆者 小池浩二氏が
【プレイングマネージャーの仕事術】の概論を
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     http://www.m-a-n.biz/8-1-0.html