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自衛隊見学会記・呉地方総監部 [ 関西支局 安田紘一郎 ]

練習艦「やまゆき」

 

 予てより清話会員様から強い要望のあった、自衛艦乗船見学会を行った。2019年2月25日(月)海上自衛隊呉地方総監部様のご厚意により実現し、格別なご配慮を頂き初めての自衛艦乗船を体験させて頂いた。

 新幹線を広島駅にて乗り換え、晴れ渡る広島湾に浮かぶ江田島を眺めつつ、いまだに水害の傷跡が残り、徐行運転で走るJR呉線で呉駅に向かった。12時10分申し合わせの呉駅前に参加予定者全員集合、昨夜から泊まり込んで待機された方、早起きして埼玉から参加の方を含め、大阪から来会の方と併せて総勢19名。早速、呉総監部よりご紹介頂いたお店で名物の「自衛隊カレー」で昼食を取る。

 食後、タクシーに分乗し呉総監部より幾つかのゲートを通り艦艇が停泊する桟橋へ直行。運転歴40数年のドライバー氏によると、ここまでタクシーが入るのは初めての事だそうだ。「皆様は何の団体の方ですか?」と怪訝な顔をして問われた。

 桟橋から見ると、数多くの艦艇が目に入る・ざっと20隻ほど又、潜水艦も海に浮かび平成天皇30年奉祝行事で呉に集結しているが、普段はこんなに多くの艦艇が錨をおろすことは無い様で良い日にめぐり合い感動!

 多くの呉総監部の皆様に大歓迎を受け恐縮しつつ艦艇を見学。横付けしている護衛艦「とわだ」に乗船し甲板を抜け今日の見学艦「やまゆき」に移動。

 鳥羽艦長の歓迎の挨拶、すれ違う自衛艦の皆様の活発な動きと礼儀正しい応対に感服、女性の自衛艦の姿も目立つ。

「やまゆき」は1985年就航し護衛艦として環太平洋合同演習・米国ミサイル巡洋艦との交換訓練で世界を航海し、東北地方大震災には災害派遣され、現在は練習艦として活躍している。女性自衛官の説明でヘリコプター降機場所・74式アスロック8連装発射機など兵装・レーダー・ソナー・電子戦・操舵室などを細かく説明を頂いた。現場で見る兵器の凄さに圧倒される。

「もし日本が攻め込まれたら?」の質問に女性自衛官「私がやっつけます」の答えが心強く耳に残る。

 2時間弱の見学のあと、再びタクシーで移動し、「鉄のくじら館」では担当自衛艦の説明を受け潜水艦を体験、その後大和ミュージアム移動し、じっくりと大和見学する人、呉市内見学、広島見学希望の方もありここで解散。

 多くの艦艇が揃うこの日に、呉地方総監部あげての歓迎、又自衛艦の皆様の心意気に信頼と安心を感じたのは私だけでは無いと思う。

 この見学会をお願いした元・前防衛大臣や防衛省の皆様に心からお礼を申し上げ感謝の気持ちを伝えたい。

 尚、参加者20名限定となっていた為、幾人かのお申込みをお断り致しました事、深くお詫び申し上げる。

艦長を交え甲板で記念撮影
補給艦「とわだ」(手前) 練習艦「やまゆき」(奥)
近接防御火器システム〈CIWS)