日韓関係を考える

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

日韓関係を考える [ 第66回 ]

日韓関係は悪化している。不幸な対立が、早期に解決することを痛切に願わずにはいられない。

この対立が始まったのは、明確にはどこからかは定かではないが、徴用工訴訟問題がひとつのきっかけになったとは言えるだろう。2018年10月に韓国の最高裁にあたる大法院が日本企業に対して、損害賠償を命じた。日本では、徴用工への補償は1965年の日韓請求権協定で解決済みとなっていると考えていた。それを覆すことは国際法違反であると日本政府は批難する。

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~私たちの会社が、明日からボランティア組織になったとしたら~

コーヒーブレイク ~幸せな人と組織を創る経営者コラム~ 中平 次郎 [ 特集カテゴリー ]

~私たちの会社が、明日からボランティア組織になったとしたら~ [ 10 ]

経営トップがリーダーシップを発揮していくにあたり、働く人たちからの信頼が必要なこと。そして、その信頼は賢さではなく、一貫性から生まれるということ。リーダーシップは一貫性に支えられている、というお話を前号でいたしました。

リーダーシップが顕著に発揮されていたと感じられる事例を1つご紹介いたします。少し前になりますが、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴い、福島第一原子力発電所で事故が発生した時、そこで責任者として現場を指揮されていた吉田所長です。彼は一貫性があったリーダーだと思います。

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チームを全員で動かすために必要なメンバーの育成方法

中堅・中小企業のプレイングマネージャーの仕事術メソッド 小池 浩二 [ 特集カテゴリー ]

チームを全員で動かすために必要なメンバーの育成方法 [ 第6回 ]

仕事の実務能力アップにおける中小企業の実態

多くの中小企業は自社の仕事内容が把握できていません。
自社の仕事の中で、社員は何ができ、何ができないかが確認できていないのです。あるのは実績としての生産性が十分かどうかだけです。そうなると、目標の達成がモノサシになり、社員の成長プロセスを業務面から追えなくなります。目標の達成度合いとメンバーの仕事の知識・技術の因果関係が見えてこないのです。これでは、何を勉強すればどの仕事ができるかがわからないので、教育が難しくなります。仕事のカンどころを上手くつかむ社員は、先輩の仕事を盗んで対応できますが、それができない社員は、自社の仕事を覚える事ができません。結果、一般社員・中堅社員が成長しにくい環境ができあがってしまうのです。

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日本の人事システムの変遷(後半)

これからの人事のあり方と持つべき視点 三浦 才幸 [ 特集カテゴリー ]

日本の人事システムの変遷(後半) [ 第2回 ]

 前回は、高度成長期までの人事制度の変遷について触れました。この高度成長期の人事システムは、産業構造が大きく変化した1995年以降も厳然として残り続けます。

 国政調査によれば、日本の産業構造は以下のように変化しています。

 

 第1次産業(農業・林業・水産業など)が中心だった日本の産業は、1950年~70年頃の高度経済成長期を境に、第2次産業(鉱工業・製造業・建設業など)、第3次産業(商業,金融業,運輸業,情報通信業,サービス業など)へとシフトを始めます。

 第1次産業は大規模な組織力を伴わない業態ですが、第2次産業は人事制度無くしては企業が成り立たない「ライン系」の事業です。これに対し第3次産業はその両方が混在しています。家族経営の小売店などは、第1次産業と同様に人事制度を必要とはしません。一方、システム開発や通信業、サービス業や流通業といった業態は、人事制度を必要とし、その制度の成否が業績や事業規模を左右すると言っても過言ではありません。

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オウム真理教秘話(中)

平成事件簿 三沢 明彦 [ 特集カテゴリー ]

オウム真理教秘話(中) [ 第5回 ]

 地下鉄サリン事件の衝撃はすさまじかった。平成7年(1995年)3月20日朝、都心の地下鉄に猛毒サリンが撒かれ、13人が死亡し、負傷者は6,300人にのぼった。警視庁はXデーを22日に定め、オウム真理教の一斉捜索に向けて水面下で準備していた。だが、教団に先手を打たれた。延期やむなしの声が上がったものの、警視総監の井上幸彦は首を縦に振らなかった。脅しに屈したことになる、と。トップの決断は揺るがず、警視庁は22日朝、「カナリア先頭」の号令とともに、山梨県上九一色村の教団施設に突入した。

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「まち」を創るコンテンツ  ~あらゆる産業の情報発信をする国際展示会~

地方創生にかかわる 中小企業の役割 野田 万起子 [ 特集カテゴリー ]

「まち」を創るコンテンツ ~あらゆる産業の情報発信をする国際展示会~ [ 第24回 ]

「まち・ひと・しごと創生」を長期ビジョンとする地方創生はとても時間がかかります。もしかしたら、戦後の日本経済復興と同量のエネルギーが必要かもしれません。ただ、何もない戦後と違い、今の日本には、知「先人達の教え」、財「インフラ」、技「テクノロジー」が豊富にあります。まちづくりを設計するとき、総花的な話になりがちですが、一番大切なことは「わがまちは30年後、どんなまちになるのか」を明確に捉えて知恵を出し合い行動することだと思います。繰り返し提言していることですが、地方創生とは「新しい産業」を創っていくことしか実現できません。今号では、その一つの視点をご紹介したいと思います。

 

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家族の関係を見える化する  ジェノグラム分析(後半)

100年、200年企業を実現するための 欧米流ファミリービジネスマネジメントのススメ 大井 大輔 [ 特集カテゴリー ]

家族の関係を見える化する ジェノグラム分析(後半) [ 第8回 ]

先月は家族関係を見える化し、顕在化している問題、将来発生しうる潜在的な問題を明確にするためのジェノグラム分析について説明し、事例(図2)を紹介しました。今月は事例の解説編となります。

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歌川国貞と勧進帳

伝統を伝え、育て、革新する伝・Tokyo 若柳 尚雄里 [ 特集カテゴリー ]

歌川国貞と勧進帳 [ 第十三回 ]

「松嶋屋!」歌舞伎座の三階席の最後方より大向うが飛ぶ。九月の秀山祭の夜の部は歌舞伎十八番の内『勧進帳』が上演され、武蔵坊弁慶のお役を奇数日は松本幸四郎丈、偶数日はなんと今年75歳になられた片岡仁左衛門丈が勤められました。

「丈」とお名前の最後に付けるのは、昔から歌舞伎役者に限ってはいないそうなのですが、役者の場合、立役と女形、年齢も様々である事から「さん」や「様」ではなく、「丈」をつけるのが習わしとなっております。

そして毎年恒例の歌舞伎座九月の「秀山祭」とは、初代中村吉右衛門丈の顕彰し、その巧みなる芸を継承する事を目的とした興行で、吉右衛門丈は巧みな台詞回しや、役に対する深い解釈により、現在の歌舞伎に大きな影響をもたらした役者です。そしてこの度は、もしかしたらこれで最後かもしれない仁左衛門丈の弁慶を、お勉強しに歌舞伎座へ。決して楽ではない役に、私は勝手に楽しみやら心配やらで、登場を心待ちにしておりましたが、静寂の中にも機敏なる荒事での舞も、台詞回しも全てに於いて、あの様にどこかお品のある弁慶を拝見させて戴いたのは初めてでした。江戸歌舞伎を中心にさせて戴いている我々には、到底真似の出来ぬ上方の芸。当代きっての二枚目役者は健在で御座いました。

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