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【時代に取り残された古参幹部 全4回】 -(1)「21世紀型古参幹部の大量発生警戒注意報」(小池浩二)

小池浩二氏の〔プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(54)
【時代に取り残された古参幹部 全4回】
第1回目「21世紀型古参幹部の大量発生警戒注意報」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

■「マンネリ幹部」は社員に見破られる

時代の変化と共に、古参幹部が大量発生中です。

時代の変化とは、市場が過去の仕事のやり方を否定し始めた事を意味します。以前の古参幹部は、会社の成長スピードに伴う担当役割の変化についていけないから発生しました。

最近の古参幹部は、中堅・若手社員との仕事の力量の差がなくなっています。社員は仕事ができる幹部に、最初はついていきます。 なぜなら、自分が仕事を覚えたいからです。

しかし、仕事を覚えた社員は、その幹部から仕事で吸収するものが無くなったと感じ始めたら、その幹部への見方・対応に変化が出ます。

その幹部に人間的魅力があれば、尊敬度合いは今までと変わりません。しかし、人間的魅力がない幹部なら、幹部としてみてもらえないケースが出てきます。このような場合の幹部は、立場を利用してパワハラ状態を行うと古参幹部になっていきます。

社員は幹部に対し、日々のモノの見方・考え方・言動習慣をよく観察しています。マンネリ幹部を見通すのは、本人ではなく社員のほうです。

■3年たったら、全てを見直す

「女房と子供以外は全部変えろ!」—これはサムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長が1993年に、独フランクフルトで全役員を集めて開いた会議で、経営方針の転換を宣言し、こう檄を飛ばしました。

この宣言は「フランクフルト宣言」として知られ、これからサムスンの快進撃が始まります。普通に働く人は、同じ仕事を同じやり方で3年行うと、誰でもマンネリに陥ります。だから、意図を持って、自分にNEWテーマを課すことが重要です。

ましてや、仕事で変わらざるを環境に置かれることはありがたいことです。今までも、本人の変化を期待し、あえて自宅から遠い場所に転勤させた社員、未体験部署に配置転換した社員、降格してもらった社員等多数いますが、結果として、仕事に情熱を取り戻し、復活してきた社員の方々を何人も見てきました。

人間の持っている基本的能力に大差はありません(天才以外は……)。40歳の人は2040年、45歳の人は2035年、50歳の人は2030年までは、働かざるを得ない人が大半です。日本の財産が古参になるには、まだまだ早すぎます。

全ての人にfight-or-flight!!

 
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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
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