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【業績をつくる黄金法則 全4回】-(1)「組織運営の変化にいかに対応するか?」(小池浩二)

小池浩二氏の【プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(58)
【業績をつくる黄金法則 全4回】
第1回目「組織運営の変化にいかに対応するか?」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

■組織運営のポイント

組織運営の最大ポイントは、集団を同じ方向に向かせることです。種々様々な組織の特徴は「価値観が似ている人」が集まっています。しかし、会社組織は価値観・育った環境・年代・性別等の違う人たちが集まります。ゆえに、統一させるために「何か明確な意図を企てない」と組織として機能しません。

その方法が業績をつくる黄金法則であり、そのポイントが4つあります。
部門方針があり、商材戦略があり、戦術があって、戦闘という流れは業績をつくる上での黄金法則です。この業績をつくる上での黄金法則で、最低限これを実践すれば、人・部門を動かす実務があります。

■黄金法則の4つのポイント

この4つのポイントで基本的に業績をつくる仕組み(中身の問題が当然伴ってくるけれども)、マネジメントの仕組みとしては、十分です。

会社全体にかかわる方向性を示すのが経営方針。部門の中の方針を示すのが部門方針ということです。経営方針というのは時間的にみると、これからの1年先ということも踏まえた中での方針。部門方針というのはそれよりも短期になります。3カ月を1クールというふうに考えていただければよい。

商材戦略の商材というのは商いの材料であり、差額商材を創る戦略です。

必ず目標に対して現状を見た場合に、差額というのが、営業であろうが製造であろうが各部門であろうが、必ずそこにギャップがあります。それをどうやって埋めていくのかということを考えるのが差額商材をつくるということです。

戦術というのは、どのように人を動かしていくのかという方策になります。戦闘というのは、役割分担による日常業務・具体策の実践です。

こういう流れになり、部門方針から戦闘までをどうやって自分の会社に合ったやり方にしていくのか。自部門のメンバーのレベルに合ったやり方にしていくのか。そういうところがポイントにはなりますが、いずれにしても、チームを動かすマネジメントをとる立場の方々は、部門方針・商材戦略、そして全員を巻き込んでの戦術・戦闘という流れをきちんと自分の中で整理・体系化し、チームに共有化させていただきたいです。

■プレイングマネージメント体制のマネージメント

プレイングマネージメント体制とは組織本来の機能からすると、片肺機能で、何かあるともろい。業績の作り方、部門の方向性、人の動かし方等をパターン化することで効率性と再現性が高まります。

リーダーにはチームに対するリーダーシップ、チームナンバー2にはチームフォローに対するリーダーシップ、メンバーは仕事に対するリーダーシップの責務があります。

これを特定の人に依存しすぎるからうまくいきません。マネジメントは会社の仕組み自体です。マネジメントはマネジャー自身の属人的な意識(その人固有のやり方、その人独特のやり方)でルールや規則を運用するわけではありません。会社の仕組みと役割にのっとってマネジメントを行っていくのが基本です。

つまり、会社の仕組み自体がマネジメントそのものであり、仕組みがないとマネジメントはできにくいことが本質です。つまり、誰がマネジメントをとっても、業務遂行のあり方に大差がないことがポイントになってきます。

 

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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
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