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【社会が変われば、全てを変える 全4回】-③「組織で働く全社員に求められる2種類の仕事」(小池浩二)

小池浩二の【プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(64)
【社会が変われば、全てを変える 全4回】
第3回目「組織で働く全社員に求められる2種類の仕事」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

■既存衰退病への対応が必然の時代

国内市場は確実に縮小しています。高齢化、人口減少と低価格志向は止められません。日本のすべての会社が既存商品を既存のお客様に提供するだけでは、確実に売上高、粗利益率は減少しています。売上高・粗利益率は低下するので、自社の力にあったやり方での攻めの経営戦略が絶対条件となります。

中小企業の戦略を構築するために開発とマーケティング機能が必要です。勿論、大企業のように専任体制はつくれません。しかし、この機能がないと既存の商品を既存顧客へ提供するのみとなり、売上高・利益率は確実に減少していき、会社の未来を削っていきます。

そもそも、中小企業にマーケティングは馴染みがないので、その機能役割について、理解が不足している点があります。マーケティングは、過去のように広告宣伝や市場調査のみに活用されるものではありません。単純明快なことは、「誰に」「何を」「どのように」売るのかを明確にすることがマーケティングです。商品開発機能とマーケティング機能の必要性は理解しても、現実的に誰がやるのか?

経営者、役員は当然ですが、これだけではリソース不足です。成熟社会に求められるマネージャーの仕事内容変化は、チームをまとめる以外に新たに、商品開発、技術開発そして販売エリア・チャネル開発等の戦略的な動きでチームに仕事、そして業績をもたらす仕事にチャレンジしていくことが求められます。

このベースとなる土台がシェアード・JOBリーダースタイルです。

■全社員に求められる2種類の仕事

AIを代表とする急激な進化は人間生活に新たな可能性・恩恵をもたらすでしょうが、重要なのはこの変化をどう利用するかだけではなく、これまで常識に固執することなく、それに伴う新たなモノの見方・考え方の定義づけを行うことです。時代がshiftするから、当然のことでもあります。

成熟社会で仕事が複雑化する中では、組織で動く全社員に2種類の仕事が求められます。それは、現場の業務とチームを動かす仕事です。そしてこれを実現するスタイルがシェアード・JOBリーダーです。

では、シェアード・JOBリーダーとは何か。チームを動かすために多様なリーダーシップが求められる中で、1人のリーダーでは対応しきれないケースが増えています。

現在の環境は、仕事はあるけれど人的資源(能力・数)が足りないから、対応できない企業が多い。この環境では、一部人間が兼任で組織を動かすのではなく、必要な役割機能ごとにJOBリーダーを設け、全社員でチームを動かし、組織内の当たり前のレベルを変えて、全社員のレベルを上げることが重要です。そのために必要な役割機能ごとに権限を与え、それぞれの担当機能分野でリーダーとしての役割を担う機会を提供します。

 

継栄の軸足

 
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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
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