■清話会SJC2021.12月例会 「算命学が教える宿命」と「天命」 —-経営者・会社・ご家族の運…
月別: 2021年10月
「360度評価の設計ポイント」(蒔田照幸)
「夢と希望に向かいチャレンジし続ける当社での活躍を楽しむ」(澤田良雄)
「西洋人初の芸者、新たな挑戦」(12/7、紗幸、ライブ講演)
「令和3年報道に“喝”」(12/17、花田紀凱氏、大阪ライブ講演)
「中小製造業の、これからの生きる道」(11/18、小川真由氏、SJC)
「100 歳のマラソンランナー」(11/18、永田光司、大阪ライブ講演)
「欧米と中国本土について」(真田幸光)
「岸田政権と日本経済のこれから」(11/24,吉崎達彦氏、ライブ講演)
第3回 企業から見た体育会人材 (久野晋一郎)
前回は体育会人材の就職観について触れてきた。時代トレンドはあるものの、体育会人材は競争心が高く、成長や結果に対して貪欲な人材が多い傾向に多い。
今回は「企業から見た体育会人材」について解説させていただく。
弊社の新卒採用支援サービスにおいては、「大学指定の部活に所属していた学生」を体育会と定義している。「高校時代まで部活をやっていた」「大学はスポーツの同好会・サークルに所属をしていた」という学生は体育会には含めない。
■企業は体育会人材に何を求めるのか?
色々な理由はあるが、弊社をご利用いただく企業様で多い意見は、「目標達成に向けて努力ができる」「礼儀正しく、コミュニケーション能力が高い」「勝ち癖がついている」「チームワークを発揮できる」である。
競技と向き合うなかで、培ってきた経験こそ、企業が新卒採用で求めるポイントなのだ。
マイナビニュース調べの先輩社員1,000人に聞いた新卒社員に最も求めることランキング(図参照)というものがある。
~「粕取焼酎と近江商人②」 [ 特集カテゴリー ] 「粕取焼酎と近江商人」, ◆先見経済◆
【新連載】第2回 農民の喜びの酒「早苗饗焼酎」(田﨑 聡) [ 第2回 ]
粕取焼酎には、大きく分けると「正調粕取焼酎」と「吟醸(醪)粕取焼酎」の二つの蒸留法に分かれるが、もともとは、福岡県の大宰府天満宮の神領田の所在地、筑後平野を中心に広まっていったとされる「早苗饗(さなぶり)焼酎」のこととされている。
「早苗饗焼酎」は、酒粕に籾殻を混ぜて蒸籠で蒸留する兜釜式蒸留の製法で行うが、その籾殻の焦げる匂いが強烈な癖の強いものとなるので、好き嫌いがはっきり分かれる粕取焼酎だ。もともと、早苗饗焼酎は田植えが終わった後、夏の暑い盛りに飲むので「盆焼酎」とも呼ばれている。初夏の日は、ちょうど梅酒を漬ける時期と重なるので、この早苗饗焼酎を使って梅酒を漬ける風習も、まだ筑後平野には残っている。
この伝統的な兜釜蒸籠蒸留を復活させ、伝承している蔵元が福岡県久留米市にある株式会社 杜の蔵だ。今では、このような正調粕取焼酎の兜釜式蒸留法で造っている蔵元は、全国でも非常に少なくなっているので、日本の文化的技術遺産としても残していくべきだろう。現在は、福岡、佐賀、大分、島根、栃木、福島の蔵元にわずかに残っているぐらいである。
日本における正調粕取焼酎は、16世紀に蒸留技術が中国大陸から伝来していたとされ、江戸時代初期の農業振興とともに栄えた。すなわち、人口増大とともに農業生産拡大>肥料の需要>酒粕(下粕)の需要>米作り、という江戸時代の循環型農業に深い関わりを持っていたことがわかるのである。この米作り、酒造りに近江商人が全国各地で活躍したことは、
日本酒蔵では知られているが、近江商人と酒造りについての関係は、詳しく後述したい。
抗がん剤の種類と効果 (鈴木健人)
がんの標準治療と言われる3つの治療法(手術・放射線・抗がん剤)のうち、前回まで手術と放射線についてお伝えしました。今回は抗がん剤(化学療法)の種類と効果についてお伝えします。
手術・放射線は特定部位のがん細胞を攻撃する「局所療法」、抗がん剤は「全身療法」になります。手術や放射線で治療できない部位や、全身に転移してしまった場合などに抗がん剤を使うことになります。
私の母が数年前に大腸がんに罹患したときは、まず手術をして、そのあとに予防的に抗がん剤を処方されました。母の場合は抗がん剤による副作用(味覚障害、手足のしびれ、倦怠感)でかなり弱ってしまいました。特に味覚障害がひどく、「何を食べても鉄の泥みたい」と言っていました。
ということで個人的には抗がん剤の怖さは感じているものの、抗がん剤がうまく効いて副作用もほとんどなく、がんを克服している人も身近にいます。
抗がん剤とはどんなものなでしょうか?なぜ効いたり効かなかったり、副作用が出たり出なかったりするのでしょうか。
~統合報告書の編纂と情報発信 [ 特集カテゴリー ] ニューノーマル時代の礎を築く , ◆先見経済◆
第10回 SDGsの基本とビジネスへの関わり⑨ (菊原政信) [ 第10回 ]
IIRCが定義した「6つの資本」
企業がステークホルダー並びに社会とコミュニケーションをとるツールとして企業の活動をまとめた統合報告書を作成されるケースが増えてきました。大抵の場合、企業の状況を提供する場合は財務情報などの定量的なデータをまとめて公表するケースが多いですが、最近は非財務情報を関連付けて、より詳細に企業の状況を提供することが求められてきています。
そこで、国際統合報告書評議会 (International Integrated Reporting Council: IIRC)は、2013年12月に「国際統合報告フレームワーク」を発表しました。その中で、企業の価値創造プロセスは次の「6つの資本」により形成されると整理しました。
①財務資本、②製造資本、③知的資本、④人的資本。⑤社会・関係資本、⑥自然資本です。
この内、①財務資本、②製造資本、④人的資本は。以前から数値としてまとめられてステークホルダーには提供されてきましたが、統合報告書では、新たに③知的資本、⑤社会・関係資本、⑥自然資本が加えられました。それでは、新たに加えられたそれぞれの資本の特徴を見ていきましょう。
第7回「ネクストプレナーモデルの元となったサーチファンドとは」(河本和真) [ 第7回 ]
##「ネクストプレナーモデル」とその起源である「サーチファンド」
後継者候補を育成・輩出する「ネクストプレナー大学」で中小企業の経営に必要な知識や実地研修を行った後継者候補「ネクストプレナー」は、投資家の資金を活用して、後継者不在に悩む中小企業を承継することを目指しています。この企業・後継者である若者・投資家の3者間で行うM&Aを「ネクストプレナーモデル」と呼んでいます。このネクストプレナーモデルは、
①経営者が後継者を指名できる
②承継したい若者は、社員として働くことで企業文化も含めて後継者として適しているかを確認できる
ことを実現しており、3者が納得して事業承継を完了することができます。
その「ネクストプレナーモデル」は「サーチファンド」というアメリカ発祥のモデルを日本式にアレンジして実現いたしました。近年、日本においても、この「サーチファンド」に関する事例が取り上げられる等、少しずつ注目が集まってきています。
今回は「ネクストプレナーモデル」の起源となった「サーチファンド」と、またそれがなぜ日本の文化に馴染まない可能性があるのかについてご紹介いたします。
~教員の質が問われる時代? [ 特集カテゴリー ] 申ヨンホの“韓国Now”, ◆先見経済◆
第5回『新型コロナパンデミックがもたらした教育への影響』(申 燕澔) [ 第5回 ]
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が私たちの生活に与えている影響は甚大である。紀元前(BC)と紀元後(AD)に分けられた時代の区分が今はコロナ前と後の時代と言われるくらいまでになっている。政治・経済・社会・文化とありとあらゆる分野に影響を及ぼしている。
その中でも教育に与えている影響は深刻で、今まで蓄積した教育のノーハウがひっくり返され衝撃的を受けているという教育現場の専門家もいる。
2021年3月、ニューヨークの国連(UN)本部前の広場に168個の机と椅子が置かれた。これが意味するのは、コロナ禍で全世界の1億6800万人の子供が学校に行けなかったことを表したパフォーマンスである。UNICEFは昨年この子供たちに学習の遅れが生じ、「災難的な教育の危機」にさらされると予想していた。
昨年行なわれたG20教育大臣テレビ会議でも、「教育格差や学習の遅れ」は最も大きい課題として取り上げられた。
コロナ禍がもたらした「教育格差」と「学力の両極化現象」が明らかになっているという調査も出ている。
韓国のある市民団体が調査した「2020年コロナ19による学力格差の実態」によると、非対面授業を行った中学校の75.5%、高等学校の66.1%で数学科目の成績が真ん中の学生数が前年より減少したことが分かった。真ん中の成績の学生が上下に分かれる両極化が加速している。成績の上位の子供はより成績が上がり、下位の子供はさらに成績が下がるという学力の両極化現象が著しい。
日本の三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社が行った「コロナ禍が教育格差にもたらす影響調査」でも、家庭の格差が教育格差につながることが確認された。コロナ禍で学校が休校になっている2020年5月は全体として勉強時間が減っているが、年収の高い世帯では勉強時間の減少幅が少ないことが分かる。