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第四回 大学から見た体育会人材 (久野晋一郎) [ 第4回 ]

前回は企業から見た体育会人材について触れてきた。スポーツを通じて変化適応力(フレキシビリティ)を兼ね備えた体育会人材の価値について触れてきた。今回は「大学から見た体育会人材」について解説させていただく。

まず、大学における体育会学生の価値についてお話させていただく。

様々な側面はあるが、「学校の広告塔」というのが一番イメージに近いだろう。

大学の看板を背負い、果敢に競技に挑む姿は在校生・卒業生・関係者に夢と感動を与えている。

最たる例が箱根駅伝だ。毎年1月2日、3日に開催され、コロナ禍以前の観戦者は2日間で100万人以上、テレビ放送の平均視聴率は30%を超える。その経済効果は図り知れず、優勝大学のスポンサーの経済効果は60億円とも言われている。

2012年「山の神」柏原竜二選手を擁して驚異的なタイムで第88回箱根駅伝を制し、総合優勝した東洋大学の入学志望者が前年よりも1万人増えた。

つまりスポーツでの活躍が大学そのものの人気・知名度にも繋がるので、強化を図りたいという背景がある。

次に、大学の体育会学生へのキャリア支援の現状と課題について触れていく。スポーツに力を入れている新興大学や小規模な大学は独自の取り組みを行なっている印象だ。

体育会学生を対象にしたキャリア講座や学内合同企業説明会を行ない、手厚いフォローで就職活動の底上げを図っている。

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もっと評価されるべき、キノコの話 (鈴木健人)

「キノコが体に良い」「腸をキレイにする」「免疫力をアップさせる」など聞いたことがありますでしょうか? なんとなく「体に良い食べ物」というイメージはあるかと思います。

キノコは古くから食用、薬用として用いられています。食物繊維が豊富で、ビタミンDの宝庫であり、亜鉛や鉄も含まれています。そして、がんの増殖抑制作用も確認されており、キノコから抽出されたがんの治療薬もあります。

1980年にはアガリクスの効果などが日本癌学会総会などで発表されました。

 

アガリクスはとても人気だった

1980年代のデータでは、がん罹患者の96%が標準治療以外にサプリメント・健康食品を摂取していて、さらにその約60%がアガリクスを摂っていたとのことです。とても高い割合ですよね。アガリクスには「セレン」という成分が豊富に含まれていることが特徴です。

セレンは

・免疫機構の促進

・がんの抑制効果

・病気に対する抵抗力の増進

などの効果が認められています。

 

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「トップに立つには」(あさひ天麗) [ 第4回 ]

総理大臣誕生!

 四つ巴となった自民党総裁選ですが、この号が出る頃には、自民党総裁、ひいては第100代内閣総理大臣が誕生しています。

 「算命学」は軍略に使われていたこともあり、現代においても組織の構成に役立ち、政治家に向いているかを判断する材料にもなります。

 

政治家に必要な本質は、経営者にも必要 

 算命学で政治家に必要とされる星は、主に3つです。鑑定の際、この3つを持ち備えている人に「政治家に興味はありませんか?」と尋ねると、「若い頃なりたかったんです」「心の片隅にあります」と仰います。

 実は、その方たちの殆どが会社を経営されています。それもそのはず! 政治家に必要な本質は、経営者に必要な本質と同じなのです。生まれ持った政治手腕を、会社経営に活かしていることになります。

 

トップに必要な3つの本質

 それでは、その星の特徴を見てみましょう。

十大主星「石門星」

 この星を端的に表すと「和合・協調性・リーダーシップ・政治力・宗教心・守備本能」となります。

 この星を持つ人は、静かな中に明るさがあるのが特徴です。様々な人々と無理なく和合・協調ができ、新しい人間関係を作り出すのは見事です。芯が強くしっかりした人ですが、対人関係においては柔軟性があり、一つの組織を作り上げる上で強い政治力を発揮します。

 外柔内剛といわれるこの星は、外側の柔軟性に比べ、中身は相当な頑固さがあります。最終的には自分の考えを曲げることが少なく、長い時間をかけて押し通します。リーダーを目指す人にとっては大変ありがたい星です。

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第3回 企業から見た体育会人材 (久野晋一郎)
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第3回 企業から見た体育会人材 (久野晋一郎)

前回は体育会人材の就職観について触れてきた。時代トレンドはあるものの、体育会人材は競争心が高く、成長や結果に対して貪欲な人材が多い傾向に多い。

今回は「企業から見た体育会人材」について解説させていただく。

弊社の新卒採用支援サービスにおいては、「大学指定の部活に所属していた学生」を体育会と定義している。「高校時代まで部活をやっていた」「大学はスポーツの同好会・サークルに所属をしていた」という学生は体育会には含めない。

■企業は体育会人材に何を求めるのか?

色々な理由はあるが、弊社をご利用いただく企業様で多い意見は、「目標達成に向けて努力ができる」「礼儀正しく、コミュニケーション能力が高い」「勝ち癖がついている」「チームワークを発揮できる」である。

競技と向き合うなかで、培ってきた経験こそ、企業が新卒採用で求めるポイントなのだ。

マイナビニュース調べの先輩社員1,000人に聞いた新卒社員に最も求めることランキング(図参照)というものがある。

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【新連載】第2回 農民の喜びの酒「早苗饗焼酎」(田﨑 聡)

~「粕取焼酎と近江商人②」 [ 特集カテゴリー ] ,

【新連載】第2回 農民の喜びの酒「早苗饗焼酎」(田﨑 聡) [ 第2回 ]

粕取焼酎には、大きく分けると「正調粕取焼酎」と「吟醸(醪)粕取焼酎」の二つの蒸留法に分かれるが、もともとは、福岡県の大宰府天満宮の神領田の所在地、筑後平野を中心に広まっていったとされる「早苗饗(さなぶり)焼酎」のこととされている。

「早苗饗焼酎」は、酒粕に籾殻を混ぜて蒸籠で蒸留する兜釜式蒸留の製法で行うが、その籾殻の焦げる匂いが強烈な癖の強いものとなるので、好き嫌いがはっきり分かれる粕取焼酎だ。もともと、早苗饗焼酎は田植えが終わった後、夏の暑い盛りに飲むので「盆焼酎」とも呼ばれている。初夏の日は、ちょうど梅酒を漬ける時期と重なるので、この早苗饗焼酎を使って梅酒を漬ける風習も、まだ筑後平野には残っている。

この伝統的な兜釜蒸籠蒸留を復活させ、伝承している蔵元が福岡県久留米市にある株式会社 杜の蔵だ。今では、このような正調粕取焼酎の兜釜式蒸留法で造っている蔵元は、全国でも非常に少なくなっているので、日本の文化的技術遺産としても残していくべきだろう。現在は、福岡、佐賀、大分、島根、栃木、福島の蔵元にわずかに残っているぐらいである。

日本における正調粕取焼酎は、16世紀に蒸留技術が中国大陸から伝来していたとされ、江戸時代初期の農業振興とともに栄えた。すなわち、人口増大とともに農業生産拡大>肥料の需要>酒粕(下粕)の需要>米作り、という江戸時代の循環型農業に深い関わりを持っていたことがわかるのである。この米作り、酒造りに近江商人が全国各地で活躍したことは、

日本酒蔵では知られているが、近江商人と酒造りについての関係は、詳しく後述したい。

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