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【特別リモートセミナー】「テレワークで使えるオンラインでの話し方」池山 文

池山 文氏  フリーアナウンサー、KEE’S講師

長年ラジオのパーソナリティを担当しており、聞き手を巻き込み、惹きつける話し方で人気。JFN全国ネットラジオナビゲーター、大手IT企業ビジネスマナー(CS)研修、農業協同組合接遇、ビジネスマナー研修、新入社員研修、新卒採用担当者向け研修(大手メーカー)等を担当。

■オンラインコミュニケーションに必要な3つのスキル

 

 KEE’Sは、アナウンサーが話し方やコミュニケーションを教えている会社です。私自身もアナウンサーとして、最初は名古屋のラジオやテレビの番組を担当していました。現在は東京半蔵門のスタジオから、全国ネットに向けて十年以上続いている音楽番組やラジオ番組を担当しています。

 皆さんは、オンラインでのやりとりについてどのようなお悩みがありますか。表情が硬い、話が長くなりがち、自分の話し方に自信がない、また、オンラインでコミュニケーションが取りづらい、どうしたら相手に対して印象よく分かりやすく話せるのか、端的に話せるのかなどのお悩みをお持ちの方が多いようです。オンラインの課題として、システムやスライドなどのハード面、コミュニケーションなどのソフト面、もしくは、ハードとソフトの両方に課題があるのかという3つの質問をした結果、70〜80%に近い方が、どちらも課題があると解答しました。

多くの課題がある中で、見切り発車のように2020年から突然ビジネスのオンライン化が始まってしまい、お悩みが多いのも当然のことと思います。例えば、「相手の反応やその場の雰囲気が読みづらい」、「対面の時と同じやり方だけど違和感を感じる」、「一方的なコミュニケーションになりがち」、というお声を多くいただきます。

 率直に、対面とオンラインは違います。1つは、対面だと相手の反応が分かりやすい、オンラインは反応が分かりづらいということです。そのため対面は、リアルタイムでの会話のキャッチボールが行いやすく、話が弾みやすいです。しかし、オンラインでは話が一方通行になってしまったり、事務的で何だか温度が感じられなかったり、寂しい気がするという方が多くいます。また対面ですとお互いに意見を言いやすいのですが、オンラインだと質問を投げかけたら無音となってしまった……というようなことも起き、相手から意見を引き出すのが難しい側面もあります。

 どうしてオンラインだと伝わりにくいのか、理由は主に3点あります。

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