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【講演録】佐藤 和彦氏 「日本国と天皇」

■清話会セミナー  2022年5月14日(土)

 

「日本国と天皇」

ー吉水神社 佐藤宮司が語る皇位継承ー

 

佐藤一彦 さとうかずひこ(吉水神社宮司)

昭和16年山口県出身。関西大学卒。大阪府警機動隊特殊部隊・警部補、堺北警察署・東警察署(警部補)、通信指令室(本部)、西成署(総務教養)、守口署(総務教養)城東警察署警部。平成7年阪神淡路大震災出動、同年大阪府警退職、國學院大學入校、神職に。平成9年吉水神社宮司に。

 

■吉水神社で25年、警察官として35年

 私は阪神淡路大震災の時にはすでに警察官を辞めており、楠木正成公の祀ってある港川神社公園で待機しながら仕事をしていました。そのときに吉田宮司に出会い、君は警察官よりも宮司に向いていると言われて、宮司資格を取りました。五段階あるうち、直階、正階、権正階、明階の四つを取得し、吉永神社の宮司を25年間、55歳から80歳まで務めてきました。始めた頃は5年間だけのつもりだったのですが、気が付いたら80歳になっていました。

80歳という歳は私のお師匠様である安岡正篤先生と豊田良平先生を思い出します。私は安岡先生の孫弟子で、いつも2つ、3つほど言われていたことがあります。1番言われたのが「牛のケツになるな」というものです。物知りになるなよ、物知りが1番ダメなんやで、知ることよりも行動することが大事だよね、といつも言われていました。おそらく、いろんな人がその言葉に押されて言葉よりも行動の力を信じてきました。

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