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「世界経済と日本:現状と今後を読む」(6/29,島 義夫氏、リモートセミナー)

 

■清話会リモートセミナー【東京】2022年6月29日(水)

 「世界経済と日本:現状と今後を読む」

ー世界的インフレの行方と、今後の投資環境ー

 

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島 義夫 LEC会計大学院客員教授

東大法学部卒。ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーなどを経てドイツ証券マネージングデイレクターを歴任。金融危機とクレジット市場の誕生を予想し同分野のパイオニアとなる。2005年金融業界を卒業、現職の他、環境省のグリーン・サステナブルファイナンス関連委員会委員を務める。

 

 

■円安が諸悪の根源ではない

2022年は歴史の転換点だと思います。前の歴史の転換点は1989年です。アメリカとソ連が冷戦終結で合意した年です。日本はバブル経済の頂点です。日経平均株価の最高値は、89年12月の終わり値が最高値で3万9000円弱です。またこの年は昭和の終わりで平成の始まりです。当時の日本は、ジャパン・アズ・ナンバーワンとおだてられて、教育についても、ゆとり教育が始まった頃です。結果的に、冷戦終結後の新しい世界、新しい日米関係の対応に失敗してしまいました。

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