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【講演録】一坂太郎氏「幕末の゛日露交渉”」

講演録 清話会セミナー 大阪◆2022年9月27日(火)

北方四島・樺太など国境問題の原点!…一坂 太郎

 

一坂 太郎  作家、萩博物館特別学芸員

1966 年兵庫県芦屋市出身。大正大学文学部史学科卒業。現在、山口福祉文化大学・特任教授、萩博物館・高杉晋作資料室長、防府天満宮歴史館顧問を兼任。長州維新史を中心に研究・執筆。著書に、『高杉晋作の「革命日記」』『吉田松陰門下生の遺文』『久坂玄瑞遺墨』『萩と日露戦争』など多数。

 

交易と国境問題解決を迫り繰り返しやってきた

 ロシアは18世紀の終わり頃に日本と交易を望むようになってきます。
16世紀後半ロシアは、アストラハン(ハン国)を征服し、シベリアを服従させ17世紀半ばには東の海に到達し、とうとう日本の隣の国になってしまいます。もう一つ、食糧不足という問題がロシアにはあったので、それを黄金の国とされた日本との交易によって解決したいという切実な思いもありました。

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