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第2回 超⾼層・⾼容積化と都市への環境影響 (阿部 彰)

ストック社会へのパラダイムチェンジ
~第2回 超⾼層・⾼容積化と都市への環境影響~

都心で次々と進むビルの建て替え
昨年の秋から皇居外苑に⾯している東京海上⽇動ビルの解体⼯事が始まった。
⾚煉⽡⾊の⼒強いデザインで存在
を⽰すこの建物は、コルビジェの弟⼦であり我が国を代表する建築家・前川國男の設計で1974 年に完成した。このビルは1963 年に⾼さ制限が撤廃されたことを受けて126m の⾼さで1966 年、建築確認申請が提出されたが、都市景観として31m の⾼さに揃えたまちづくりを⾏う丸の内地区にとって超⾼層ビルは景観的にそぐわないと都市の美観論争に発展した。が、国会をも巻き込んだことで美観の本質的な議論からは外れて、皇居内が覗き込める⾼さは好ましくないという理由から丸の内・⼤⼿町地区の⾼さ制限を100m と決め、その後建設されたいくつかの建物は全て100m であった。

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