第8 回 不況入りの可能性のある米経済
8月1日、大手格付け会社フィッチ・レーティングスは米国の外貨建て長期債務格付けを最上位の「トリプルA」から1段階低い「ダブルAプラス」に引下げを発表した。一時は12年前の格下げのときと同様の世界同時株安になるという予想もあったが、影響は限定的なものに止まった。米経済は予想以上に強い。
第8 回 不況入りの可能性のある米経済
8月1日、大手格付け会社フィッチ・レーティングスは米国の外貨建て長期債務格付けを最上位の「トリプルA」から1段階低い「ダブルAプラス」に引下げを発表した。一時は12年前の格下げのときと同様の世界同時株安になるという予想もあったが、影響は限定的なものに止まった。米経済は予想以上に強い。
第7 回 ウクライナは勝っているのか?
日本の主要メディアではあいかわらずウクライナ軍の反転攻勢が進み、着実に領土を奪還しているというイメージの報道が多いが、現実はそのようにはなっていない。
第6 回 Changing World Order
懸念されたアメリカの債務上限引き上げ問題だったが、上下両院で可決された。しかし、当面はデフォルトのような極端なことはないものの、これでアメリカが構造的に陥っている危機が解決したわけではまったくない。
第4 回 シンギュラリティ元年の2023 年
どうも2023年に我々はこのシンギュラリティの出発点にいるようだ。
昨年の11月に「OpenAI」というスタートアップが出した「ChatGPT」がある。「ChatGPT」は、ユーザーが入力するあらゆる質問に答える能力がある。これを使うと、司法試験の問題や大学院レベルの試験、科学論文の要約、本の執筆、作曲、プログラミング、そして占いまで、知的な作業の多くを実行する能力が「ChatGPT」にはある。
第3回 中国外交部が発表した驚愕の外交文書
ウクライナ戦争で、中国をめぐる動きが激しくなっている。2月22日、ロシア訪問中の中国の外交担当トップ、王毅共産党政治局員は、モスクワでプーチン大統領と会談した24日には、ロシアのウクライナ進攻から1年に合わせ、中国が自国の立場を示す文書を発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は中国の和平案を一蹴したものの、習近平主席との会談を計画しており、中国に期待する姿勢も見せた。
【新連載】世界を深く読む視点
第1 回 ロシア軍の全面攻勢はあるか?
新しい年が明けた。2023年は昨年を上回る激動の年になる可能性が高い。
やはり変化の中心になるのは、いまだに収束のメドが立たないウクライナ戦争である。政治交渉による和平が見えてくるのか、それとも第三次世界大戦さえ予感させるような危機へとさらに発展するのか決まる今年は結節点になるようだ。