経済動向最前線 [ 特集カテゴリー ] ,

背伸び経済の欠点 [ 第40回 ]

 政府の経済見通しは常に強気と相場は決まっている。2017年度は実質1.5%、名目2.5%である。16暦年の速報では、実質1.0%、名目1.3%と見通しに達していない。

 

 もっと先々の政府の中長期試算では、経済再生ケースとして、18~20年度実質2.0%、名目3.5%とさらに強気だ。人口の先行きは毎年▲0.45%ずつ減少することが見込まれているので、政府の見通しを実現するには1人当たり名目成長率が毎年4.0%程度にならなくてはいけない計算だ。

 

 日銀は、金融緩和で2%の物価上昇を実現すると言っているが、これを信じている民間人はほぼいない。政府の成長戦略は、4年前に比べて完全に熱が冷めた気がする。数字だけが極端に背伸びをして、皆が改革を信じなくなっている。

 

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生産性上昇がうまくいかない構造問題 [ 第39回 ]

 最近の働き方改革では、長時間労働を是正すれば、自然と生産性が上がるという論調がある。これをマクロで考えると、何の根拠もない。むしろ、総労働時間が減って、家計所得も落ちる。1988年に週休2日制の導入が広がって、労働時間が短くなり、潜在成長率が低下したことは有名だ。私たちは、働き方改革とは別に、生産性上昇の策を具体的に考えていかなくてはいけない。

 

生産性上昇のために必要なのは、投資と技術とされる。企業が新しい成長のための変革を進めて、労働者1人当たりの設備資本ストックを増やす、つまり資本設備率の向上が望まれる。

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