第3回 企業から見た体育会人材 (久野晋一郎)
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第3回 企業から見た体育会人材 (久野晋一郎)

前回は体育会人材の就職観について触れてきた。時代トレンドはあるものの、体育会人材は競争心が高く、成長や結果に対して貪欲な人材が多い傾向に多い。

今回は「企業から見た体育会人材」について解説させていただく。

弊社の新卒採用支援サービスにおいては、「大学指定の部活に所属していた学生」を体育会と定義している。「高校時代まで部活をやっていた」「大学はスポーツの同好会・サークルに所属をしていた」という学生は体育会には含めない。

■企業は体育会人材に何を求めるのか?

色々な理由はあるが、弊社をご利用いただく企業様で多い意見は、「目標達成に向けて努力ができる」「礼儀正しく、コミュニケーション能力が高い」「勝ち癖がついている」「チームワークを発揮できる」である。

競技と向き合うなかで、培ってきた経験こそ、企業が新卒採用で求めるポイントなのだ。

マイナビニュース調べの先輩社員1,000人に聞いた新卒社員に最も求めることランキング(図参照)というものがある。

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第2回 体育会人材の就職観 (久野晋一郎)
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第2回 体育会人材の就職観 (久野晋一郎)

前回は体育会人材が採用活動で注目をされる理由について触れてきた。今回は体育会人材の就職観について、体育会学生支援「アスリートエージェント」を通じて過去30,000名以上の支援に当たってきた経験から解説させていただく。

まず、過去・現在の学生たちの就職観について触れていきたい。

マイナビ・日本経済新聞社が毎年発表をしている就職企業人気ランキング(図参照)というものがある。文系学生ランキングおよび完全失業率のデータももとに年代別変遷を追っていきたい。

1980年は円高不況の入口ではあったものの、国内消費の意欲が高かった。就活生には三井物産、三菱商事、住友商事といった商社が人気だった。バブル景気真っ盛りで就職活動は非常に楽な時代となった1990年。就活生は楽観的で海外の華やかなイメージから航空、安定したイメージから銀行が人気だった。

就職氷河期のもっとも厳しかった時期にあたる2000年。求人倍率は1倍を下回り、学生の就職活動は困難を極めた。厳しい環境のなか、就活生は憧れの業界を視野に入れつつ、安定性を求め、各業界トップ企業が人気だった。

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【新連載】第一回 今、体育会人材が注目される理由(久野 晋一郎)

「体育会人材を採用したい」というニーズは年々増している。

体育会人材の採用支援をメインで手掛けるアーシャルデザイン(サービス名「アスリートエージェント」)、2014年の創業以来、過去1万名以上の採用支援に携わってきた。

体育会学生、学生時代体育会に所属していた転職者、現役アスリート、競技を引退しセカンドキャリアを考える元アスリートと幅は多岐に渡る。

アスリートエージェントの強みはアスリートが競技経験を社会で活かすための思考のスイッチ、行動変容のサポートを研修、キャリア支援を通じて、行なっている。昨年はコロナ禍で一瞬は採用ニーズが萎んだものの、現在は中小企業から大手企業、メガベンチャー等多くの企業が体育会人材を求めている。

なぜなのか? 理由は現代の社会背景と体育会人材の資質・強みが大きく関係している。掘り下げて解説を行なっていく。

まず現在の社会背景は、VUCAと称される予測不可能な時代と言われている。VUCAは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を並べたもので1990年代ごろから米軍で使われ始めた軍事用語が由来。2010年代になると、ビジネスシーンでもよく耳にするようになった。

近年はコロナ禍に伴う急速なDX化、組織構造の見直しで企業は大きな変化を余儀なくされている。単刀直入に「正解が見えないなかで変化し続ける力」が企業、そして個人に求められている。

では、予測不可能な時代に、体育会人材の資質・強みがどう活きるのか? 弊社では体育会学生を大学公認の運動部に所属する学生と定義付けている。全学生のうち8%程度、毎年5万人程度が対象に当たる。

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