日本人よ、もう謝るな!

新型コロナで大きく変わる パワーゲームバランスを生き抜くために [ 特集カテゴリー ]

日本人よ、もう謝るな! [ 情報戦略アナリスト 山岡 鉄秀 ]

 

現在の日本が置かれている状況

 

日本が置かれている国際情勢を、私達一人ひとりが正確に理解しなければなりません。昨年出版に至りました『目に見えぬ侵略‐中国のオーストラリア支配計画』という本ですが、これは2018年にオーストラリアで出版された本「Silent Invasion」の邦訳です。チャールズ・スタート大学のクライブ・ハミルトン教授が著し、それから2年かけて地政学者の奥山真司氏が翻訳して、それを私が監訳(全体の査読と監修)しました。やっと日本で出版にこぎつけた本で、お読み頂けた方もいらっしゃるかもしれません。今日はその本の復習と、それに関連して日本が置かれている状況、そしてベルリンにおける慰安婦像問題、日本学術会議問題など……。複雑に絡み合う国際情勢を紐解き、私達が今どういう状況に置かれ、どういう判断を迫られるか、その上でどういうメンタリティを持つべきか、それが最終的には「もう謝るな」となりますが、一言で言えば謝っている場合ではないのです。日本に謝罪を求めるのは韓国と中国だけです。逆にアメリカという最大の同盟国から見たら、「いつまで戦後のメンタリティなのか」となります。しかし、それを理解するためには少し複雑な国際情勢を見ていかなくてはなりません。

 

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コロナ時代に求められる企業経営

永続する企業を目指して [ 特集カテゴリー ]

コロナ時代に求められる企業経営 [ 経営学博士 アシックス商事㈱前代表取締役 梅垣 和英 ]

 コロナ禍で見えてきた事

 

本日は新型コロナとどう付き合い、どういう企業経営をしていくかを主眼に話をさせていただきますが、その前にこのような事態になって見えてきたことがあるので、その辺りから話をして参ります。

近代日本になり今日まで、元号が変わる際は良くないことが起きていました。明治時代は戊辰の役がすぐ始まり、西南戦争まで続き内乱が収まりませんでした。大正は1912年から15年間ですが、その前に日露戦争があり景気は落ち込んでいました。さらにしばらくするとスペイン風邪が流行りました。1927年に昭和が始まりましたが、ちょうど金融恐慌の中で2年後にはウォール街の大暴落があり、世界的な不況になりました。平成は、バブルの後始末で「失われた20年」などと呼ばれ、日本が低迷期に入るきっかけとなり、さらにデフレの時代を迎えるなど、良くないことがおきました。

そして令和の今年になり、この新型コロナの世界的な蔓延が起きてしまいました。

未だ感染が収まらず先が見えないのが一番困りますし、どう収束するか心配ですが、そこからいくつか見えてきたことがあります。

 

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新型コロナ、今後の対応

第二波、第三波に向けての準備と心構え [ 特集カテゴリー ]

新型コロナ、今後の対応 [ 二木 芳人 昭和大学医学部 内科学講座 臨床感染症学部門 客員教授 ]

新型コロナウイルス出現
日本の対応はいかに

 

中国武漢から発生し、世界中を震撼させた新型コロナウイルス―。今なお世界中へと感染は拡大し、数多くの死者を出し続けています。日本では昨年末頃より報道され始め、年が明けてほどなく発生したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号でのクラスターを皮切りに、徐々に国内へと波及し、我が国を蝕んできました。

現在、日本では新型コロナウイルスを指定感染症に指定し、その中でも二類相当と位置付けています。罹患した場合に重篤化する危険度の高い二類感染症では、基準が厳しく、検査結果が陽性ならば無症状であっても隔離対象となります。日本が他国に比べて患者数や死亡者数が少ないのは、この二類に指定したことにより、患者を囲い込み、感染の拡大をある程度は抑え込むことができたからだと言われています。また、指定感染症に指定されたことにより、治療費を公費で負担することとなったのも良い点でした。治療費を取ると、「どうせ風邪みたいなものだから家で寝ていれば治る」という人が増え、感染状況はますますわからなくなったことでしょう。

ところが、最近この二類を外し、インフルエンザらが属する五類相当とするという議論が行われています。しかし、新型コロナウイルスに関する情報が集まりきらない現段階でインフルエンザと同等に考えるという判断を下すと、行動制限や感染状況の観測が難しくなり、痛い目に遭う危険があります。

このように、新型コロナウイルスについては、毎日様々な議論がなされています。私たちは今後このウイルスとどう戦っていけば良いのか、これまでを振り返りながらお話ししたいと思います。

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前途多難の2020年 災いの中に見る商機

令和元年ニュース総決算! ~人気キャスターが読み解く“世界の事件簿” [ 特集カテゴリー ]

前途多難の2020年 災いの中に見る商機 [ 読売テレビ 報道局副部長兼同局チーフプロデューサー 高岡 達之 ]

世相を表す漢字は「災」
災いを商機に転じて勝つ

東京オリンピック開催を控えて希望に満ちた2020年を前にし、景気の良い話を聞けるかと期待された皆様に、いきなりですが、縁起でもないことを言わせていただきます。昨年末、清水寺にて発表された世相を表す漢字は、令和の「令」でした。一方、ここ数年毎年のことではありますが、私が考える世相を表す漢字は「災」です。災いしかないといっても過言ではありません。

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関税引き上げ効果なし 米抜き思想と全方位外交

「世界景気を制するのは米国か中国か」 ―混迷深まる世界経済と日本経済の今後 [ 特集カテゴリー ]

関税引き上げ効果なし 米抜き思想と全方位外交 [ 株式会社スフィンクス・インベストメント・リサーチ 代表取締役 藻谷 俊介 ]

米国のWTO違反に中国対抗
続けばトランプの負け

 米中の貿易戦争は完全にアメリカが始めたことです。世界貿易機関(WTO)は特定国に貿易のハードルを上げたりすることは、国防上等の特別な事情を除き、してはいけないことになっていますからアメリカ側がWTO規約の違反をし、中国が対抗しているのです。WTO規約に違反しているアメリカに規約通りに対抗してきているのが中国という形です。

 日本の報道では、GDPで世界最大のアメリカが2位の中国に仕掛けて、中国はそれを飲むしかないが意地を張っており、どこかで諦めざるを得なくなる、との見方です。

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「現場」貫く知行合一の人 中国が消去するその存在

「劉暁波氏と日中関係」 ——天安門事件・世界人権宣言・ノーベル賞 劉 暁波氏の“志”  大阪 2019年3月20日(水) [ 特集カテゴリー ]

「現場」貫く知行合一の人 中国が消去するその存在 [ 作家、現代中国文学者、神戸大学 劉 燕子(リュウ イェンツ) ]

エリート出身の知識人
鄧小平が部隊投入、発砲

 

 劉暁波は1年半前、急に亡くなりました。中国政府の説明では末期がんです。それまで8年間投獄されていました。1955年生まれの彼の父は人民解放軍の将軍で、エリートの家庭で生まれ育ちました。文化大革命中は一時期内モンゴル自治区で過ごしました。77年に中国の名門、吉林大学に合格、文学サークルに入り、卒業後は北京師範大学の修士課程に入りました。中国の名門大学である北京大学、清華大学、北京師範大学の1つ。そして文革以降初めての博士号を授与されました。

 

 大学の若手教師として教壇に立っていた80年代は最も開放的で、経済発展する時期でした。言論の自由度も今から思えばあった時期でした。中国は文革を否定し、新しい中国に向け全国人民が一斉に努力しようという時期で、彼は大学の派遣で、オスロ大学、ハワイ大学、そして天安門事件の前にはアメリカの名門大学、コロンビア大学の客員研究員でした。事件がなければ、彼は大学の先生として、或いは学者としての道を歩んでいたに違いないのです。

 

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米中貿易戦争が勃発した今、  日本は何をすべきか?

特別寄稿「2019年の展望」 [ 特集カテゴリー ]

米中貿易戦争が勃発した今、 日本は何をすべきか?

米ソ冷戦は20年近く前に終焉したが、米中の貿易戦争が今や新冷戦と呼ばれるほど顕在化している。

米ソ冷戦にとって正面はヨーロッパであったが、米中新冷戦の正面はインド太平洋である。確かに、ドナルド・トランプ大統領は中国に対米貿易黒字の縮小を求めて、経済制裁をしかけた。だが、この米中新冷戦は、中間選挙のためのトランプ大統領の中国叩きといった一過性のものでないことは、明らかである。ブエノスアイレスでの米中合意も、一時しのぎに過ぎない。

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日台同盟で中国覇権に対応を  一帯の成功と一路の失敗

“親日”台湾とのこれからの関係 ―激動の東アジア情勢下、今後の日台交流のあり方 [ 特集カテゴリー ]

日台同盟で中国覇権に対応を 一帯の成功と一路の失敗 [ 株式会社IT eight 代表取締役社長、国際事業コンサルタント 簡 憲幸 ]

中国嫌いの日本人
相思相愛の日台人

私の講演の参加者で6、7割、多い時は8割の方が中国のことが嫌いだと言います。しかし日本は中国を認めていますが、台湾を認めていません。台湾は中国からすれば自分の国内。従って台湾人を日本政府は中国人として見なさざるを得ない状況です。これはおかしいと思いませんか?

そして台湾人は日本人を、日本人は台湾人が好きです。これは日本が台湾を、約50年間の統治で本当によい政策をしたからです。戦争が厳しくなった後半の2年程はとても酷かったのですが、原因があります。台湾の軍人、警察官の多くは台湾に根差していますから良いのですが、終戦近くになると大陸から陸軍中心に人が来ました。台湾を知らない人たちが指揮をとったので酷かったのです。

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米経済のリスクを点検

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

米経済のリスクを点検 [ 第58回 ]

米中貿易戦争によって景気の潮目が変わるのではないかと警戒してきた。9月24日に、米国が2,000億ドルの中国からの輸入額に10%の制裁関税を課した。この影響は、それに備えた輸出入の駆け込み需要を生み、恐らく10月からはその反動減と制裁関税の悪影響がダブルで襲ってくるのではないかと筆者は予想していた。

 

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