第20回 「マースグループHD とフルハシEPO」  千葉 明(2023.11月)
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第20回 「マースグループHD とフルハシEPO」  千葉 明(2023.11月)

千葉明の いま、この会社がおもしろい!

 
マースグループホールディングス(6419)。パチンコ店向け機器の大手企業。「パチンコ・パチスロ店、閉店続出」という先入観があった。今3 月期計画は「37.6% 増収、62.4% 営業増益、43.1% 最終増益、15円増配85 円配」。開示した第1 四半期実績は、中間期予想「売上高130 億円、営業利益28 億円、純益45 億円」に対し「83 億5,900 万円、27 億8,800 万円、22 億2,700 万円」。上方修正に期待を抱かせる。

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第10回 「世界1企業」はダテではない  千葉 明(2023.1月)
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第10回 「世界1企業」はダテではない  千葉 明(2023.1月)

千葉明の いま、この会社がおもしろい!

 「世界1企業」は、やはりダテではない。
 SHOEI(7839)は、高級二輪車用ヘルメット製造で世界首位。そもそも調べてみたいと思ったキッカケは、円安。「海外売上高比率が高い会社」を知りたいがためだった。前2021年9月期末で、約80%。が、覗いていくうちに興味をそそられたのは、前期末までの10期間で「8期増収・営業増益」という事実だった。 祖業(1954年創業)はポリエステルの加工会社。オートバイのヘルメット製造に着手したのは1960年。68年に米国法人を設立後、海外展開に傾斜している。

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第4回「逆風を乗り越え、不動産事業を活性化」千葉 明(2022.7月)
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第4回「逆風を乗り越え、不動産事業を活性化」千葉 明(2022.7月)

 

 「事実は小説よりも奇」を彷彿させる経営者に会った。コスモイニシア(8844)代表取締役会長の高木嘉幸氏。

 1983年、日本リクルートセンター(現リクルートHD)入社。初日早々「環境開発(後のリクルートコスモス、現コスモスイニシア)営業部出向」という辞令。設立10年余の不動産グループ子会社。社員50余、年商約300億円。未だバブル期前で業界は停滞期。背負わされた仕事は、積み重なっていた分譲マンションの在庫販売。

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第3回「連続増配企業に注目」千葉 明(2022.6月)
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第3回「連続増配企業に注目」千葉 明(2022.6月)

SPK(7466)。自動車(exクラッチ・ブレーキ・電装品など)向けを主軸に、建機・工機などの補修用部品を取り扱う専門商社。前3月期まで「実質23年の連続増配」を続けている。が、地味な企業でもある。IFIS目標平均株価の算出対象にもなっていない。本稿作成中の時価の予想PBR0・67倍。が、過去10年間の株価動向は株式分割等を勘案した修正値(以下、同じ)でパフォーマンスは2倍強。

周知の通り、連続増配企業1位は32期の花王(4452)。SPKは、花王に次ぐ第2位の長期連続増配企業なのである。

 23年連続の増配は、そう容易にできることではない。改めて調べてみた。

 2021年3月期は、「4・5%の減収、5・1%の営業増益、(20年4月1日付けの1:2株式分割を勘案すると)実質4円増配74円配」。今3月期も「9・1%増収(457億円)、2・7%営業増益(21億円)、実質80円配」計画で立ち上がった。そして開示済みの第3四半期の通期計画に対する進捗率は77%弱、71%と上々。

 設立は1917年。伊藤忠商事の機械部から独立し、外国車及び外国車部品の販売商社として産声を上げた。2017年には百周年の節を超えている。が今の業界を考えると主力は「自動車関連」。新型コロナウイルス禍&経済状況と、無縁ではなかったはず。

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【講演録】「あらゆる視点から、今、注目すべき株式銘柄を探る」(千葉 明)

■PEGレシオの指標からみる

 注目すべき会社

大きい会社も小さい会社もコロナの影響を何らか受けています。投資雑誌など、“コロナの収束で再度、浮かび上がる企業”といった特集を組んだりしますが、あまりこだわらないほうがいいと思います。いい株はやっぱりいいし、これから伸びていく株はそれなりの理由があると思います。

PEGレシオという、中小型株の今後を見る上で非常に貴重な指標があります。私が初めて知ったのは、もうかれこれ16、17年前、70代後半で現役の投資顧問会社をやっておられる塩住秀夫さんという方に伺いました。塩住さんは、ロンドンのシティで日本人として初めて金融会社、投資顧問、投資銀行の役員になられた方で、その後、ジョージ・ソロスが運営していたクォンタム・ファンドの日本株の運営を3年間、担当されて、一口でいうと成長株論者です。「成長株はどうやって探すんですか」という話をしたら、まずスクリーニングにかけるという意味でPEGレシオは非常に便利だよ、という話を聞きました。

このPEGレシオの算出方法は、分子が今の時価に対する予想PERで、分母が、本来であれば過去3期間ぐらいの1株当たり利益の成長率の平均です。出てきた値が2以上であれば割高の域、1~2の間は妥当な水準、1を割り込んでいる銘柄は投資対象として俎上に載せる価値がある、というのが、塩住さんから教わったPEGレシオの活用法です。

例えば㈱アズーム(コード番号3496)という会社は、サブリース方式で月極駐車場の運営をやっている会社です。新しいマンションが建ったりすると、マンションの住人分の駐車スペースでも作るのが難しい。すると近場の月極駐車場を探さなければならない、という状況から、特に都心部では月極駐車場不足が起こっています。このアズームという会社は、まずオーナーさんが持っている月極駐車場の中で、今、空いている駐車場を情報として出してもらい、一方でカーパーキングという検索サイトを設けて使いたい人との間でマッチングを行っています。

同社は9月決算ですが、前9月期は39・8%の増収、139・1%の営業増益と非常に高い伸び率を示しています。今期に関しても25・8%の増収、100・5%の営業増益と順調過ぎるぐらいで走り出しています。この中間期時点で空いている月極駐車場を1万2716預かっている。これに対して、サブリース方式で運営を手掛けている中で稼働しているのは1万1775と非常に高い数字で回っています。

PEGレシオを今、この会社に当て嵌めると0・83ぐらいです。通常、月極駐車場の運営上で非常に難しいと言われているのは借りている人の属性、平たくいうと反社会的な勢力が借りるケースが多々あるそうです。同社は車検証や免許証、法人で借りている場合には会社謄本、それと任意の車の保険、これらのコピーを提出をしてもらって、それをベースに大丈夫かどうかを見立てた上で貸しており、反社会的な勢力が介在しないような枠組みがきちんと整っているのが特色だアナリストたちは言います。

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今、注目すべき業種と株式銘柄  東京  11月28日

米中貿易戦争下 どの業種・会社が伸びるか [ 特集カテゴリー ]

今、注目すべき業種と株式銘柄  東京 11月28日 [ 金融経済ジャーナリスト 千葉 明 ]

医療現場で見た銘柄

 

今年は色々な事がありまして、6月18日に古希を迎え、丁度その10日後に、私の仕事の師匠である亀岡大郎が93歳で逝去しました。その葬儀の告別式翌日、朝から腹部の激痛に襲われ1日中七転八倒し、夕方ついに救急車で運ばれ、生まれて始めて入院をしました。入院した際に思ったことがありました。師匠が寂しがり屋なので、もしかしたら付いて来いと、入院せざるをえなくなったのかなと。そんなことはありえないのですが、その時に師匠がよく言った言葉の中で「転んでもタダではおきるな」というのを思い出しました。ですから、入院期間中も医療技術や医療機器の発達を、目を皿のようにして見ていました。

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