債務拡大、保護主義のリスク表面化  米金利上昇はスローダウン

「2019年の日本と世界の経済を読む」 —-消費税アップ、東京五輪前年、米中貿易戦争下の景気動向 2018年12月19日(水) [ 特集カテゴリー ]

債務拡大、保護主義のリスク表面化 米金利上昇はスローダウン [ マネックス証券 チーフ・アナリスト兼マネックス・ユニバーシティ長 大槻奈那 ]

史上最高値から鈍化
世界債務の担い手日本

 

2018年はあらゆるものが史上最高値で、2018年10月頃から下ってきています。その背景にあるリスクが目立ち始めました。その内の一つは、圧倒的に債務が拡大していることです。

 

世界中の企業、政府の合算における世界の総債務は2京円にも達します。これは史上類を見ない金額です。世界のGDPに対しての比率も上昇を続けています。一部の新興国では、GDP比で200%を超えており、さらに上昇を続けているのが気になります。

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経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

2019年経済の難関 [ 第57回 ]

そろそろ平成最後の年となる来年が気になる時期になってきた。年末が近づくと、「来年は良い年になる」が挨拶の言葉になるから、今のうちに懸念材料について少し詳しく話しておきたい。

まず、2019年を概観すると、経済はやはり良い年になるだろう。

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来年の新年号効果はあるのか?

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

来年の新年号効果はあるのか? [ 第56回 ]

平成が来年4月で終わる。そして、5月から新元号がスタートする。新元号が始まることで何か経済にプラスの効果は発生するのだろうか。

正直に言うと、新元号の経済効果として簡単に思い浮かぶものは多くない。カレンダーや印刷物の需要増という人がいるが、それらはミスリードだと思う。カレンダーが売れる季節は、11月・12月である。この時期には、平成の次の元号は公開されていない。印刷物も、政府の印刷表示を新元号に変える必要から需要増が見込まれるといわれる。

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