革新的事業再構築によるコロナに打ち克つ経営 [ 特集カテゴリー ] ,

【講演録】「事業再構築補助金活用セミナー」(秋吉正一)

■事業再構築補助金の

概要と要諦

今回の事業再構築の補助金ですが、1兆1485億円。第3次補正予算の目玉です。思い切った事業再構築、規模拡大、新分野展開、業態転換、そして、再編について100万円から3000万円まで受けることができます。30%以上、売上げが落ちた企業や事業主に、優先して補助金をもらえるようにしますという制度です。

閲覧にはログインが必要です。→ .
[ 特集カテゴリー ] ,

第2回:「ネクストプレナーという新しい後継者」

企業の持続性を高める新提案

第2回:「ネクストプレナーという新しい後継者」

 

著者:河本和真(かわもとかずま)

一般社団法人ネクストプレナー協会 代表理事

Growthix Capital株式会社 取締役CFO

1989年生まれ。中央大学商学部金融学科卒業後、北海道大学経済学研究科会計情報専攻修士課程卒業。在学中、ベンチャー企業の立ち上げに従事。2014年4月、野村證券株式会社入社。2017年にテック系M&Aアドバイザリーに参画。2019年6月より、Growthix Capital株式会社の創業メンバーに参画し、事業再生案件やクロスボーダー案件等幅広いディールを手掛ける。その他、譲渡に備えた財政状態の整備や事業拡大に纏わるコンサルティング業務や、ディール成立後の譲受企業役員として就任し、PMIの構築と実行に従事する実績を持つ。2020年9月に一般社団法人ネクストプレナー協会を設立。「失われた40年」に終止符を打つべく、ネクストプレナーという新しいキャリアを創出している。

 

事業を継ぎ、起業する。

ゼロからではない次代のスタイルで

プロ経営者人材を育成・輩出する

一般社団法人ネクストプレナー協会:https://nextpreneur.jp/

ネクストプレナー大学:https://nextpreneur.jp/lp/20210208

 

 

 

前回もお伝えいたしましたが、2025年には大廃業時代によって後継者不在で廃業する企業は127万社に上ると試算されております。これにより失われる雇用は650万人、GDPは22兆円と言われており、国としてもひっ迫した問題として考えています。

実際に経済産業省を中心都市、承継が困難な中小企業を救うべく、M&Aの更なる推進を目指しています。今回はこのように多くの中小企業経営者様が抱える「後継者不在」という問題の解決方法の1つとして新しく生まれている「ネクストプレナーモデル」について、詳しくご紹介させていただきます。

閲覧にはログインが必要です。→ .

中堅・中小企業のプレイングマネージャーの仕事術メソッド 小池浩二 [ 特集カテゴリー ] ,

「誰でも一定レベルまで成長させる人財育成マニュアル」(小池浩二) [ 第24回 ]

中堅・中小企業のプレイングマネージャーの仕事術メソッド
第24回「誰でも一定レベルまで成長させる人財育成マニュアル」

人財を育てていくポイントは、「育つ力」「育てる力」「育む力」の3点です。「育つ力」は本人の問題、「育てる力」は配属される上司、現場のメンバーの協力の問題、「育む力」は会社の環境、仕組みの問題です。「育つ力」と「育てる力」は「人財育成マニュアル」を作り、対応します。「育む力」は社内制度とシステムを作り、対応します。

■育つ(本人)力とは

この3点で一番大事なのは「育つ力」です。「自分がこの会社で頑張っていきたい」「この仕事を覚えて頑張っていきたい」と思わない限り、人は育つわけはありません。つまり本人の問題です。この会社で頑張っていこうと思い、入社する。しかしその気持ち・意欲がだんだん萎えてくるのはなぜでしょうか?……

閲覧にはログインが必要です。→ .
ニューノーマル時代の礎を築く  第4回:SDGsの基本とビジネスへの関わり③(菊原政信)
[ 特集カテゴリー ] ,

ニューノーマル時代の礎を築く 第4回:SDGsの基本とビジネスへの関わり③(菊原政信)

ニューノーマル時代の礎を築く

第4回:SDGsの基本とビジネスへの関わり③

CSRとISO26000

 CSR(Corporate Social Responsibility)とは「企業の社会的責任」を指し、企業が関与する範囲の社会や環境問題について自社の事業活動と関連させて自主的に対処する責任を意味します。しかしながら、これは法律ではないためその実行は企業の意思に任されています。そこで、企業が自ら責任をきちんと果たせるように、コーポレートガバナンスの仕組みにCSRを位置づけることが重要です。

 コーポレートガバナンス(企業統治)とは、前号でも述べたESGとも関連していますが、株式会社(特に経営者)を統治することであり、具体的には取締役が会社を運営する仕組みのことです。これは、企業における意思決定の仕組みのことで、不祥事や企業倫理の逸脱などの防止を目的に実施されます。

閲覧にはログインが必要です。→ .
【インタビュー】「ひとり親家庭にお弁当を届ける“hottokenine(ホットケナイン)”を展開」

「ひとり親家庭にお弁当を届ける“hottokenine(ホットケナイン)”を展開」 [ 特集カテゴリー ] ,

【インタビュー】「ひとり親家庭にお弁当を届ける“hottokenine(ホットケナイン)”を展開」

新企画≪飲食店・宿泊施設はいま≫

第1回「ひとり親家庭にお弁当を届ける“hottokenine(ホットケナイン)”を展開」

Noza Caza(東京・六本木)
東京都港区六本木4-8-8 第12岡崎ビル B1F
TEL: 03-6434-0859

笹 裕輝氏((株)SASA代表取締役)
1989年兵庫県加古川市生まれ。3歳から母子家庭で育てられ、高校を中退し、16歳で鳶職の道へ入る。21歳のとき、友人の誘いで上京し、新宿歌舞伎町のバーで働き始め、28歳の時に独立、六本木にカジュアルイタリアン店を構える。趣味はサッカー、野球観戦、読書、ワイン。

■昨年4~5月、さらに首都圏や関西等大都市圏で今年1月4日から2か月以上にわたって再度の緊急事態宣言が発出、飲食店は時短営業を要請され、また県をまたいだ人の移動も制限される中、宿泊施設も厳しい経営環境に置かれた。そんな中でもウィズコロナの時代を見据えて独自の活動を続けるお店や宿泊施設にお話を伺いながら、危機の時代を突破する方法を探っていきたい。第1回めは、緊急事態宣言下、コロナ禍で困窮するひとり親家庭に弁当を無料配達しながら新たな飲食店のあり方を模索する32歳の若き経営者とそのチームに話を聴いた。(聞き手:編集部)

■「hottokenine(ホットケナイン)」とは?

現在の状況から抜け出そうと立ち上がったひとり親家庭に飲食店が作ったおいしいお弁当を毎日無償でお届けするひとり親家庭のサポートチームです。
hottokenineは、シングルマザー家庭で育ち、飲食店を経営している発起人・笹が、「INGプロジェクト」という活動で、コロナ渦で、困窮しているひとり親家庭に対して、無償でお弁当を配達することをきっかけに始まりました。
当プロジェクトは、東京23区を中心に800家庭にお弁当の提供を行い、様々な反響やお言葉をいただきました。
今後は、プロジェクト名を「hottokenine」に変え、お弁当を届けるだけでなく「卒業」という新たなキーワードを取り入れ、現在の状況からの脱却を目指すひとり親家庭に、卒業までの期間無償でお弁当を届けます。
シングルマザー家庭で育った当事者として、「ほっとけない」想いを支援の輪に繋げ、より多くのひとり親家庭に寄り添っていきたいと考えています。
https://hottokenine.jp/

—-「hottokenine」を立ち上げるに至ったきっかけは何だったのでしょうか?

笹 裕輝(以下、笹):はじめは「INGプロジェクト2020」というプロジェクト名でスタートしました。
 
緊急事態宣言が昨年の4月7日に出されましたが、すでに2月くらいから、六本木ヒルズに入っているIT企業さん等から「もうお店に行けなくなりそうだから」というキャンセルが入り始め、危機感をすでに感じていました。それで早めに1000万円の融資を確保できましたので、他の飲食店さんよりは資金的にゆとりがあった、ということが一つあります。
 
そして緊急事態宣言が出され、お店をいよいよ閉めなければならないかなと思い、スタッフたちと何か自分たちでできないかと話し合ったとき、ボクたちには「食」と「時間」がある、お金も1000万円ある。じゃあ困っている人たちに「食」を届けよう、自転車を使って配達をしよう、ということに思い至りました。

閲覧にはログインが必要です。→ .
【講演録】二木芳人氏「新型コロナの感染拡大はいつ収まるか」

収束に向けて、今後想定されるシナリオ [ 特集カテゴリー ] ,

【講演録】二木芳人氏「新型コロナの感染拡大はいつ収まるか」

【講演録:2021.3.4開催】

「新型コロナの感染拡大はいつ収まるか」
―収束に向けて、今後想定されるシナリオ

昭和大学 医学部 内科学講座 臨床感染症学部門 客員教授 
二木 芳人

川崎医科大学卒業。倉敷第一病院呼吸器センターの副センター長、昭和大学医学部 臨床感染症学講座の教授等を務め、12年昭和大学病院感染管理部門 部門長(兼務)。昭和大学医学部 内科学講座 臨床感染症学部門教授。19年4月より現職。

■世界の感染者状況と変異ウィルスの動向

米国のジョンズ・ホプキンス大学が毎日、更新しているデータによりますと、昨年8月にこちらでお話させていただいたとき、世界の感染者数は、2867万人、亡くなった方が81万人でした。それから半年、現在、世界の感染者数は1億1400万人、亡くなった方は250万人です。これは診断が付いた人だけですので、実際は、大体3億5000万人くらいの方が、すでに感染したのではないかと考えます。

現時点で、地球上の人口がおよそ78億人ですので、まだまだ感染していない人のほうが圧倒的に多い。大体、人口の6割ぐらいが感染をして免疫を持つとパンデミックが収まるとされていますが、現在、ワクチンを接種した人は2億5000万人ぐらいです。まだまだ免疫を獲得して、この感染症が終わっていくというのを期待するには早いかなと思います。

閲覧にはログインが必要です。→ .

平成事件簿 三沢 明彦 [ 特集カテゴリー ] ,

「外国人強盗」(三沢明彦) [ 第22回 ]

平成事件簿-22
「外国人強盗」
 三沢明彦

平成13年5月初め、東北の霊峰・出羽三山のふもとで、血染めの包丁が見つかった。30キロ離れた山形県羽黒町の民家では一週間前、主婦(51)が刺殺された強盗殺人事件が起きている。逃走車から凶器を谷底に捨てようとしたのだろう。包丁は橋の欄干に跳ね返され、中国人安峰(21)の指紋が検出された。実行犯が特定されたことで、捜査本部には安堵感が漂ったが、現実は甘くない。頑固一徹の刑事物語はここから始まるのである。

閲覧にはログインが必要です。→ .
【講演録】「若き日の渋沢栄一」(永冨明郎)

「若き日の渋沢栄一」  ―日本資本主義の父・渋沢栄一の原点を振り返る [ 特集カテゴリー ] ,

【講演録】「若き日の渋沢栄一」(永冨明郎)

「若き日の渋沢栄一」
 ―日本資本主義の父・渋沢栄一の原点を振り返る

歴史紀行作家 永冨 明郎

【講演日:2020年11月11日】

「官尊民卑」に疑問を抱き、
武士になることを目指す

「日本資本主義の父」と称され、わが国の経済の基盤を築いた渋沢栄一。2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公となり、さらには24年から新一万円札の顔としても起用されることが決定しました。

渋沢栄一は、天保11年、武州榛沢郡、現在の埼玉県深谷市血洗島の豪農であった渋沢一族中の家(なかんち)当主渋沢市郎右衛門の長男として誕生します。父市郎右衛門は、中の家が財政難にある.中立て直しのために婿養子に入り、農業や養蚕のみならず、新しい事業として藍玉づくりとその販売を始め、家を再興した人物でした。

閲覧にはログインが必要です。→ .
【新連載】新たな承継スタイル「ネクストプレナーモデル」(河本和真)

企業の持続性を高める新提案 河本和真 [ 特集カテゴリー ] ,

【新連載】新たな承継スタイル「ネクストプレナーモデル」(河本和真) [ 【新連載】第1回 ]

~「失われた40年」にしないために~
「企業の持続性を高める新提案」

第1回 新たな承継スタイル「ネクストプレナーモデル」

連載のご挨拶

初めまして。本号より連載をスタートさせていただきます。

私はM&Aアドバイザリーとして、これまで数多くの中小企業経営者様と出会い、その実情や悩みに対峙してまいりました。培ってきたノウハウや技術を後世に残すためにも、また社員や取引先、いままで社を支えてくださったすべての関係者のためにもこの会社を存続させたいが、後継者がいない……この問題は高度経済成長期を支えた中小企業経営者様に共通の悩みとなっています。実際、これは一企業の問題ではなく、国としてもひっ迫した問題です。

閲覧にはログインが必要です。→ .
「コミュニケーションをとるスキル」(小池浩二)

中堅・中小企業のプレイングマネージャーの仕事術メソッド 小池浩二 [ 特集カテゴリー ] ,

「コミュニケーションをとるスキル」(小池浩二) [ 第23回 ]

中堅・中小企業のプレイングマネージャーの仕事術メソッド
第23回「コミュニケーションをとるスキル」

■メンバーに「気づかせる」話し方 

メンバーとのコミュニケーションを通じて信頼関係、メンバーに前向きな気持ちを持たせる話し方ですが、以下の点を参考にしてください。

◆「調子はどう?」
声かけをする機会を増やすことで、メンバーの心理的な壁を取り除く効果を期待できます。そうすれば、メンバーはリーダーに対して話しやすくなり、コミュニケーションが円滑に図れます。

閲覧にはログインが必要です。→ .
【講演録】「2021年、コロナ禍の世界と日本の行方」(白井さゆり)
[ 特集カテゴリー ] ,

【講演録】「2021年、コロナ禍の世界と日本の行方」(白井さゆり)

「2021年、コロナ禍の世界と日本の行方」
 ―新たな世界秩序と、新型コロナウィルス収束への見通し

 

白井 さゆり氏(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)

■コロナ危機以降の主要国地域の経済情勢
 
全体像を見るために、コロナ危機以降の動向だけではなく、その前の状況から見ていきたいと思います。
 
まず目につくのが中国です。ここのところ六%くらいの高い成長率を実現しています。中国を起点としたコロナ危機が始まり、昨年第一・四半期の1―3月は、厳しいロックダウンをしましたので他の国より先に大きな打撃を受け落ち込みました。が、その後、唯一世界でV字回復し、現在はコロナ危機前の状態を超えており、景気回復が著しくなっています。

閲覧にはログインが必要です。→ .

ジャーナリスティックなやさしい未来 引地達也 [ 特集カテゴリー ] ,

「インクルーシブは交わってみなければわからない」(引地達也) [ 第34回 ]

「ジャーナリスティックなやさしい未来」-34

「インクルーシブは交わってみなければわからない」

 インクルーシブという言葉が頻繁に使われるようになって、私も学びの実践の中で重要なキーワードであるとの認識のもと、みんなの大学校で学びを実践しているが、社会にその言葉が広がれば広がるほど、インクルーシブって何? という疑問を突き付けられることがある。

閲覧にはログインが必要です。→ .
徹底した「収益の見える化」こそが 最強の中小企業経営(秋吉正一)

最強の中小企業経営 [ 特集カテゴリー ] ,

徹底した「収益の見える化」こそが 最強の中小企業経営(秋吉正一) [ 第2回 ]

コロナ禍における最強の中小企業経営(第3回シリーズ)     
第3回 徹底した「収益の見える化」こそが 最強の中小企業経営

秋吉正一((株)VUILD management 代表取締役)

コロナ禍であるからこそニトリを見習う経営を
ニトリホールディングスが絶好調です。日経新聞等で「100店舗が臨時休業したものの、過去最高の伸び率」とか「コロナ禍でニトリの通販・EC売上は5割増の353億円」「ニトリ、島忠をTOB」との記事を多く目にします。

巣ごもり需要や在宅勤務向けの家具の販売が伸び、EC(電子商取引)も好調だったことが要因ですが、34期連続となる増収増益を見込むなど明らかにコロナ禍での成長企業の筆頭です。ニトリホールディングスの34期連続は「連続増収増益企業」のランキング第1位でもあり、リーマン・ショックや今回のコロナショックにも負けずに長期間にわたって業績を安定的に伸ばしてきたことの証拠です。

閲覧にはログインが必要です。→ .
SDGsの基本とビジネスへの関わり②(菊原政信)

ニューノーマル時代の礎を築く 菊原政信 [ 特集カテゴリー ] ,

SDGsの基本とビジネスへの関わり②(菊原政信) [ 第3回 ]

ニューノーマル時代の礎を築く

第3回:SDGsの基本とビジネスへの関わり②

 

持続可能な視点による企業価値評価とESG投資

前回お伝えした通り、SDGs以前より取り組まれてきたE(Environment)環境、S(Social)社会、G(Governance)企業統治を考慮した経営が更に求められてきています。その根底にあるは市場のルール・仕組みの変化、金融機関などの長期的な安定株主の意識変化、企業価値算出方法の変化などが挙げられます。

閲覧にはログインが必要です。→ .
外国人犯罪

平成事件簿 三沢 明彦 [ 特集カテゴリー ]

外国人犯罪 [ 第21回 ]

1000人以上の泥棒の名前と顔、特徴を記憶する古株の刑事が、かつて警視庁捜査3課にはいた。手口捜査官である。常習窃盗犯には成功体験に基づいた特癖がある。ターゲットの選び方、侵入方法、室内の物色、ゲン担ぎ……。「無形の遺留」といわれる手口を頭に叩き込んで、全国の発生情報に目を光らせているとホシの顔が見えてくるという。あの野郎、おとなしくしていたのに、我慢できなくなったな、と。しかし、ある時、経験と勘に裏打ちされた刑事の職人技が通用しない強敵が出現した。

閲覧にはログインが必要です。→ .
原理原則7   3つの観点から  事業承継に備えよ

100年、200年企業を実現するための 欧米流ファミリービジネスマネジメントのススメ 大井 大輔 [ 特集カテゴリー ]

原理原則7  3つの観点から 事業承継に備えよ [ 最終回 ]

「100年、200年企業を実現するための欧米流ファミリービジネスマネジメントのススメ」というテーマで2019年3月から連載を始めて、今回で丸2年となります。みなさまにもファミリービジネスの素晴らしさや強み、逆にその脆さについてもご理解頂いたのではないかと思います。最終回として、【原理原則7】スリーサークルモデルの観点の重要性に触れたいと思います。

 

ファミリービジネスで最も大切なことはスリーサークルモデルの充実化

 

スリーサークルモデルとは、ファミリービジネスを1つのシステムと見立てたときに、経営(ビジネス)、所有(オーナーシップ)、家族(ファミリー)の3つのサブシステムから構成されているという考え方です。つまり、それぞれのサブシステムが正しく機能していなければ、ファミリービジネスはうまく機能しないということです。例えば、経営や所有がうまくいっても、家族の関係性に問題があれば、ファミリービジネスに支障が生じるということです。一見、当たり前のように思えますが、これまでの経験で言えば、案外、ファミリービジネスのオーナーや後継者、また税理士といった支援者はこのような視点に欠けているように思います。例えば、創業者は経営に傾斜して家族をないがしろにする、後継者は家族を大切にするが経営をないがしろにする、税理士は所有の面にしか関心がないといった具合です。

閲覧にはログインが必要です。→ .