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「チームリーダーは動かす技術を身につけよう 全4回」-③「人の動きをコントロールしてチームを強くする方法-1」

小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(44)
【チームリーダーは動かす技術を身につけよう 全4回】
第3回目「人の動きをコントロールしてチームを強くする方法-1」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

■1. チームの共通語をつくる目的・目標の共有化

チーム内での「共通語づくり」です。
目的・目標の共有化とは、チームの方針・目標を全員が理解し、意識することです。
「今月の目標はこれだ」と壁に貼られている会社がよくあります。貼っているからメンバー全員が見ているわけでもありません。
時には見るのではなく、眺めているケースもあります。

共有化していくためには、「言い続け、理解しているか」を確認しなければなりません。

業績の良いチームは、そのチームでしか使わない固有の共通語が多くあります。
「今月の目標は幾らと問われたら、幾らです」と答えられる。
これはそのチームの共通語です。
共通語をいかに多く作るか、これが最初の鍵になります。
ぜひ、これにチャレンジをしていただきたい。

■2. できない人をつくらない具体的計画の立案と周知徹底、役割分担

これからやることに対し、訓練せずにぶっつけ本番で勝負しないことです。
目標が決まると、それをどういう方法で実践していくかを具体的に考え、計画を作ることです。

チーム単位で考えるとチームリーダー、サブリーダーが具体的な計画を作ります。そしてその内容・方法をメンバーに周知徹底させていきます。目標に向けての具体的な手順・段取り・方法をメンバーに理解させ、できるように訓練していきます。

この周知徹底させる段階で、「やり方がよくわからない」とか、「やったことがない」と問題がでますので、やり方をキチンと教えていくことも含めた周知徹底です。これが非常に重要です。

この事前訓練をやらずに、すぐにぶっつけ本番に臨むとケガをする確率が高くなります。100mを全力で走るときに体をならさずにスタートダッシュを切ったら、アキレス腱が切れる確率は高いでしょう。それと同じ理屈です。

中小企業の業務の問題点は標準化です。平たく言うと「できる人とできない人を作らないこと」であります。それを踏まえ、誰が、何を、いつまでに、どういう方法でやるのかを5W2H形式にて役割分担を図るわけです。

■3. 最優先業務を考え、判断して実践へ

具体的な計画を作成する段階で決めごとをつくります。リーダー、メンバーが役割分担に基づき、決めごとを決まったようにやることが実践です。

ここで重要となるのが、行動管理です。行動管理とは、先ず自分が取組むべき最優先業務を考え、判断していくことです。目標を達成していくには、必ず押さえるべき最優先業務があるはずです。これを押えてスケジュール化するから、初めて目標管理と行動管理が一致するわけです。

リーダーはそれやらせる人でもあります。
リーダーの仕事は、決めごとをキチンとやらせていくことが最大の仕事となります。

ご参考にしてください。

 
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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
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         筆者 小池浩二氏が
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     http://www.m-a-n.biz/8-1-0.html