話の味は人の味です。これには2つの軸があります。
- ひとつは話す人の考え方です。
それは、生まれてから現在までの体験と学びで得られた知識、知恵、習慣、情報、技術等々に加えて、生まれた時の宿命的条件が加味されます。これには、受け継がれてきた家柄、男か女か、兄弟姉妹の続柄また、血液型や誕生日、誕生星や干支などさまざまな要素があります。従ってこれらのすべてが集積され、ものの見方・思考を形成していきます。ですから、ひとりとして同じ考えの人はおりません。例え、同じシチュエーションであっても、そこでのとらえ方、判断、行動は十人十色で、異なるものなのです。
さらに、各自の考え方は変化します。生育過程での学び、体験等の諸条件は常に変わるからです。ですから導き出される考え方は、変わります。極端な現象は朝令暮改のこともあります。一人十色と表されることは周知の通りです。従って、感謝の心の享受の有り様も一応ではありません。しかしながら、程度の差はあれ感謝の心が生きた見識となっています。
- もうひとつは人間性です。
その人の性格、人徳、人間味というものは、話しぶりに表れます。好感度の高い話し手の人間性には、三つのキーワードがあります。それは、誠実、熱意、信念です。