関税引き上げ効果なし 米抜き思想と全方位外交

「世界景気を制するのは米国か中国か」 ―混迷深まる世界経済と日本経済の今後 [ 特集カテゴリー ]

関税引き上げ効果なし 米抜き思想と全方位外交 [ 株式会社スフィンクス・インベストメント・リサーチ 代表取締役 藻谷 俊介 ]

米国のWTO違反に中国対抗
続けばトランプの負け

 米中の貿易戦争は完全にアメリカが始めたことです。世界貿易機関(WTO)は特定国に貿易のハードルを上げたりすることは、国防上等の特別な事情を除き、してはいけないことになっていますからアメリカ側がWTO規約の違反をし、中国が対抗しているのです。WTO規約に違反しているアメリカに規約通りに対抗してきているのが中国という形です。

 日本の報道では、GDPで世界最大のアメリカが2位の中国に仕掛けて、中国はそれを飲むしかないが意地を張っており、どこかで諦めざるを得なくなる、との見方です。

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米中貿易戦争が勃発した今、  日本は何をすべきか?

特別寄稿「2019年の展望」 [ 特集カテゴリー ]

米中貿易戦争が勃発した今、 日本は何をすべきか?

米ソ冷戦は20年近く前に終焉したが、米中の貿易戦争が今や新冷戦と呼ばれるほど顕在化している。

米ソ冷戦にとって正面はヨーロッパであったが、米中新冷戦の正面はインド太平洋である。確かに、ドナルド・トランプ大統領は中国に対米貿易黒字の縮小を求めて、経済制裁をしかけた。だが、この米中新冷戦は、中間選挙のためのトランプ大統領の中国叩きといった一過性のものでないことは、明らかである。ブエノスアイレスでの米中合意も、一時しのぎに過ぎない。

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米経済のリスクを点検

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

米経済のリスクを点検 [ 第58回 ]

米中貿易戦争によって景気の潮目が変わるのではないかと警戒してきた。9月24日に、米国が2,000億ドルの中国からの輸入額に10%の制裁関税を課した。この影響は、それに備えた輸出入の駆け込み需要を生み、恐らく10月からはその反動減と制裁関税の悪影響がダブルで襲ってくるのではないかと筆者は予想していた。

 

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