小島正憲のアジア論考
マラッカ・ゲートウェイ(マレーシア)近況
小島正憲((株)小島衣料オーナー)
AIによるマラッカ・ゲートウェイの解説 :
マラッカ・ゲートウェイ(Melaka Gateway)は、マレーシアのマラッカ州沖に4つの人工島を建設する巨大複合開発プロジェクトです。2026年現在の状況は以下の通りです。
1.プロジェクトの現状(2026年)
稼働予定: プロジェクトの主要施設であるマラッカ国際クルーズターミナル(MICT)は、2026年第3四半期(7〜9月)に稼働を開始する予定です。
進捗状況: 2024年末時点で、ターミナル桟橋のインフラ建設は約50%完了しています。完成すれば、世界最大級のクルーズ船(乗客・乗員計8,880名規模)の受け入れが可能になります。
2.プロジェクトの変遷と再編
規模の縮小: 当初は430億リンギ(約100億ドル=1.5兆円)規模の巨大計画でしたが、政治的混乱や開発許可の取り消しなどを経て、現在は規模を縮小した形で再開されています。
開発主体: KAJデベロップメント(KAJD)が主導しています。一時は州政府による契約解除もありましたが、2023年に法的な和解が成立しプロジェクトが復活しました。
3.主な計画内容
PME1(観光島): 最初に建設された人工島で、高級住宅、ホテル、テーマパーク、そして上記のクルーズターミナルが配置されます。
経済効果: 2032年までに最大45,000人の新規雇用創出を目指しており、マラッカの観光および経済の起爆剤として期待されています。2026年はマレーシア訪問年(Visit Malaysia Year 2026)の開始イベントがマラッカで開催される予定であり、このプロジェクトの進展が州の観光戦略において重要な役割を担っています。
≪ゴーストタウン化しているマラッカ・ゲート
2026年1月、マラッカ・ゲートウェイには、人影もなく、もちろん工事用車両や重機もまったくなかった。埋め立てられた土地には、雑草が生い茂っているのみだった。入口付近に建っているホテル兼商業ビルは、この事業を象徴するかのように、建設途中で野ざらしになっていた。
マレーシアの巨大人工島開発プロジェクト「マラッカ・ゲートウェイ(Melaka Gateway)」は、当初、中国の「一帯一路」構想の象徴的な事業として、中国の国有企業(中国電建など)が建設や出資に深く関与し、深海港や工業団地の建設が予定されていた。しかし、政権交代や契約不履行により事業が中断、現時点では、ゴーストタウン化している。
一部では、当初の「巨大港湾都市」から「国際クルーズターミナル」を中心とした観光開発へと大幅にスケールダウンされ、事業が再開されると報道されているが、現地ではまったくその雰囲気は感じられない。
マレーシアには、この他に、中国企業が、このマラッカ・ゲートウェイの10倍の資金をつぎ込み、頓挫している事業がある。これもゴーストタウン化している。

