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『先見経済』2026年4月号 注目の記事と要旨

【『先見経済』2026年4月号 注目の記事:要旨】

1. メルティング・ジャパン ―溶けゆく日本を救う「自主自立」の生存戦略

(嘉悦大学学長・真田幸光氏) 真田氏は、現在の日本がアイデンティティや技術、誇りまでもが形を失う「溶けゆく(メルティング)」危機にあると警鐘を鳴らします。円安による「輸入インフレ」やバブル的な株価上昇の裏で、国民生活の基盤が崩れている現実を直視すべきだと指摘。この危機の元凶は、過度な「お上頼み」と自主自立の精神の欠如にあります。日本が再生するためには、利権や目先の利益に惑わされることなく、現場の経営者が自ら「軸」を取り戻し、凛とした独立国家としての歩みを再開する必要があると説きます。心地よい慰めを排し、冷徹な現状認識から導き出された、日本の生存戦略を提示する一冊の核心に迫る講演録です。

2. 「高市大勝」の深層と日本政治の分水嶺

(政治ジャーナリスト・安積明子氏) 2026年の政治情勢において、最大の変化となった「高市政権」の誕生。安積氏は、組織の論理よりも個人の信念を優先する高市氏の「骨格」を分析し、なぜ彼女が国民や党内の支持を集めたのかを深掘りします。高市ビジョンを実務で支える片山財務相や、経産省に睨みを利かせる今井参与の起用など、政権運営の布陣から見える意図を解説。一方で、2027年秋に控える総裁選や、内閣支持率の動向次第で再燃しうる「高市降ろし」の懸念など、政権が抱える危うさにも言及します。漂流する日本政治に「大きな幹」は通るのか。激動する永田町の地殻変動を、鋭い視点で読み解く政治レポートです。

3. イラン紛争:世界経済を揺るがす「エネルギー・ショック」の全貌

(YouTubeで見る世界のリアル:佐々木俊弥) ホルムズ海峡の事実上の封鎖から始まった、現代の「エネルギー・ショック」を特集。世界の石油供給の2割を担う頸動脈が締め上げられたことで、原油価格は暴騰し、備蓄による抑制も限界に達しつつあります。トランプ政権は早期終結を望むものの、米国内の経済的コストは膨らみ続け、出口の見えない「ニューノーマル(新常態)」の地政学リスクに直面しています。航空燃料の不足など、実体経済への打撃が深刻化する中、イランの消耗戦がいかに世界を揺るがしているかを詳述。日本のビジネスや生活に直結するこの危機に、私たちはどう向き合うべきか。専門家の分析をもとにその全貌を明らかにします。


【その他の記事紹介】

異文化の視点から見た外国人との共生のヒント(テッサ・リッゾーリ氏)

フリージャーナリストのテッサ氏が、自身の経験をもとに「多文化共生」の地道な歩みを語ります。ゴミの分別や宗教的背景への配慮など、日本独自の「当たり前」は外国人には高難度。15年かけて対話を続け、靴を脱ぐ文化を共有した実例を引き合いに、魔法ではない「地道な対話」の重要性を説きます。

薩摩・大隅から近現代の扉を開いた人々(立神作造氏:新連載)

今号より始動した新連載。薩英戦争を経て英国へ渡った薩摩藩の留学生たちが、いかに近代日本の建設に貢献したかを辿ります。「カリフォルニアのワイン王」長沢鼎など、郷土の先人たちが抱いた大志と足跡を紹介。現代の閉塞感を打ち破るヒントが、彼らの開拓精神の中に隠されています。

特別寄稿:第11回「郷土料理と粕取焼酎を楽しむ会」新潟県編(高山宗東氏)

日本酒の副産物から生まれる「粕取焼酎」の文化を絶やさぬよう奔走する田崎氏。今回は、高山宗東氏が実際に参加して味わった新潟の郷土料理「のっぺ」や「ふかしなす」と、個性豊かな粕取焼酎のペアリングをレポートします。失われゆく伝統の味わいと、地域の風土が織りなす「食の文化」の豊かさを再発見できる内容です。

 

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