『先見経済』2025.6月号、発刊しました。 今月号では、島 義夫氏の講演録「トランプ相互関税政策で今後、世界…
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今後の世界経済動向と、投資の要諦(島 義夫 講演録〔2024.03.22〕)
清話会セミナー 2024年3月22日
今後の世界経済動向と、投資の要諦
米FRBの利下げと日銀のゼロ金利解除がもたらすもの
島 義夫 LEC会計大学院客員教授
東大法学部卒。「東大から外資へ」のパイオニア。ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーなどを経てドイツ証券マネージングデイレクターを歴任。バブル時代とその破裂を経験、金融危機とクレジット市場の誕生を予想し同分野のパイオニアとなる。2005年に金融業界を卒業。
■新冷戦時代到来で
世界経済はどうなる
新冷戦時代の世界と日本での経済投資に関する話ですが、やはり世界の政治の動きは経済と結びついています。ですから政治の動きや国際情勢なども考えに入れなければ投資はできないということで政治の話もさせていただきます。
世界の歴史は新しい時代に入っています。第二次世界大戦後にはまず東西の冷戦があって、それが40年ぐらい続きました。冷戦が終結してその後グローバル化が進み世界経済が成長する時代でしたが2010年代に入って反グローバル化の動きが始まりました。
グローバル化の時代が終わったのはコロナとウクライナ戦争からです。そして今の時代を新しい冷戦時代と言ってもいいのではないかと思います。現実、世界は危険な状態に入ってしまい、これが2年とか3年で終わるのではなくておそらく20年、30年は続くだろうという認識が必要だと思います。そしてこの新冷戦時代の対立の中心は米中対立です。
ハーバード大学のグラハム・アリソンは何年も前から指摘していますが、2000数百年の歴史の中で新しい新興勢力が現れると必ず旧勢力と対立し、その多くの場合が戦争になると。かつての第一次大戦のドイツ、それから太平洋戦争の日本がいい例だと。だから米中対立というのも最悪の場合には戦争になる可能性があるという指摘をずっとしているわけです。
アリソンは、1950年代から国際政治の世界では有名な人で、キューバのミサイル危機に関しても有名な本を書いています。米中対立以外にもロシアが国連常任理事国でありながら侵略戦争を始めて戦争犯罪までしていますので、今ロシア中心にイランとか北朝鮮も巻き込んで悪の枢軸ができつつあるわけです。それから中東でイスラエルとイランの対立というのがありますが、現在パレスチナで事実上の戦争が行われています。それからアジアでは中国の拡張主義と北朝鮮の核開発があります。
グローバル化というのは世界的に高い経済成長が達成されて投資のリターンも高かったわけですけれども、この分断と紛争の時代では世界の経済成長率が下がりますからおそらく投資のリターンもグローバル化の時代よりも低下するだろうと予想できます。

トランプ相互関税政策で今後、世界経済はどうなるのか!?(5/8 清話会サロン・島義夫氏)

【講演録】島 義夫氏「米国景気後退懸念と 世界経済(後編)」

【講演録】島 義夫氏「米国景気後退懸念と 世界経済(前編)」
【講演録】清話会リモートセミナー 東京◆2023年08月08日(火)
「米国景気後退懸念と世界経済(前編)」
~米国、中国、そして日本経済の今後の見通し~
講師:島 義夫 氏 (LEC 会計大学院客員教授、博士(経営学))
東大法学部卒。
「東大から外資へ」のパイオニア。
ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーなどを経てドイツ証券マネージングデイレクターを歴任。
2005年に金融業界を卒業し、現在、大学院でファイナンス教員、環境省のグリーン・サステナブルファイナンス関連委員会の委員を務める。
新しい冷戦時代に突入日本にはチャンス
第二次大戦後の冷戦時代が40年、50年と続いて、その後、世界のグローバル化時代が20数年間続きました。しかし、この数年間でグローバル化時代も終わり、反グローバル化の時代が始まり、そこにウクライナ戦争が始まったことで新しい冷戦の時代が始まっているわけです。

『先見経済』2023.10月号 表紙+目次+セミナー案内

【清話会リモート講演会】米国景気後退懸念と世界経済 (2023.08.08) 島 義夫氏

「世界経済と日本:現状と今後を読む」(6/29、島 義夫氏、リモートセミナー)

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