先月はファミリービジネスにおいて、スリーサークルモデル、つまり、経営、所有、家族の観点から考える重要性について説明しました。今月は、経営分野において、最も重要な検討事項「後継者による経営推進ができる体制の整備」として、チーム型経営について説明します。
100年、200年企業を実現するための 欧米流ファミリービジネスマネジメントのススメ 大井 大輔 [ 特集カテゴリー ] 欧米流ファミリービジネスマネジメントのススメ
先月はファミリービジネスにおいて、スリーサークルモデル、つまり、経営、所有、家族の観点から考える重要性について説明しました。今月は、経営分野において、最も重要な検討事項「後継者による経営推進ができる体制の整備」として、チーム型経営について説明します。
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先月はファミリービジネスにおいて、重要なことは、いかにして「経営承継」を実現するのかについて説明しました。また、スリーサークルモデル1についても紹介しました。今月は、スリーサークルモデルについてもう少し詳しく説明したいと思います。
スリーサークルモデルで
利害関係者の利害を調整する
当初、スリーサークルモデルは、ファミリービジネスに関わる関係者がサークル上のどこに位置付けられるのかを整理し、それぞれの関係者が持つ潜在的な課題として、人間関係における対立、役割上の課題や優先順位などを明確にするためものでした。
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先月はファミリービジネスがどのようなもので、業績面で優れていることなどを説明しました。また、ファミリービジネスの強みとして以下の3つをご紹介しました。
① 目先の利益にとらわれない長期的視野に立った経営活動の推進
② 創業者の代から受け継がれた共感が持てる経営理念(創業精神)の浸透
③ 所有と経営が一体化していることによる意思決定の速さと独立性
今月はファミリービジネスの危うさ(弱さ)と潜在的に抱えている課題について、説明したいと思います。
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「ファミリービジネス」とはあまり聞き慣れない言葉かと思いますが、欧米ではオーナー企業や同族会社を「ファミリービジネス」といいます。また、「資本と経営を分離し、プロフェッショナルが経営する大手上場企業」と対比する形で、「オーナー家が経営に対して強く関与をしながら成長し、雇用を生むファミリービジネス」という企業体として位置づけられ、研究も進んでいます。
本稿では、ファミリービジネスの特徴や強み、課題について説明し、欧米で実践されているファミリービジネスマネジメントについて、紹介していきます。是非、その内容をご参考頂き、自社のファミリービジネスが永続できるような取組みを実践して頂ければと思います。