関税引き上げ効果なし 米抜き思想と全方位外交

「世界景気を制するのは米国か中国か」 ―混迷深まる世界経済と日本経済の今後 [ 特集カテゴリー ]

関税引き上げ効果なし 米抜き思想と全方位外交 [ 株式会社スフィンクス・インベストメント・リサーチ 代表取締役 藻谷 俊介 ]

米国のWTO違反に中国対抗
続けばトランプの負け

 米中の貿易戦争は完全にアメリカが始めたことです。世界貿易機関(WTO)は特定国に貿易のハードルを上げたりすることは、国防上等の特別な事情を除き、してはいけないことになっていますからアメリカ側がWTO規約の違反をし、中国が対抗しているのです。WTO規約に違反しているアメリカに規約通りに対抗してきているのが中国という形です。

 日本の報道では、GDPで世界最大のアメリカが2位の中国に仕掛けて、中国はそれを飲むしかないが意地を張っており、どこかで諦めざるを得なくなる、との見方です。

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金融政策の周回遅れリスク

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

金融政策の周回遅れリスク [ 第63回 ]

 いよいよ心配していたことが起きそうだ。米国の中央銀行であるFRB(連邦準備理事会)が、近々、政策金利を引き下げてくる構えに入ったからだ。米国経済は、失業率が3.6%と完全雇用にあるが、雇用の増加ペースは5月は前月比+7.5万人と、その前月(4月+22.4万人)に比べて落ちた。金融市場では、これが米国経済がその成長ペースをスローダウンさせるシグナルとみている。

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2019年経済の難関

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

2019年経済の難関 [ 第60回 ]

 中国向けの輸出を中心に景気減速感が強まっている。1月の景気動向指数は、その一致指数のところで3か月連続での前月比減少となる。この景気動向指数は基調判断が「足踏みを示している」から「下方への局面変化」に下方修正され、いよいよ景気後退リスクが強く意識される。先に政府は月例経済報告で景気拡大が戦後最長にこの1月になったと示したばかりだった。2つの判定が少し矛盾する内容になったが、より公式なものは月例経済報告となる。

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債務拡大、保護主義のリスク表面化  米金利上昇はスローダウン

「2019年の日本と世界の経済を読む」 —-消費税アップ、東京五輪前年、米中貿易戦争下の景気動向 2018年12月19日(水) [ 特集カテゴリー ]

債務拡大、保護主義のリスク表面化 米金利上昇はスローダウン [ マネックス証券 チーフ・アナリスト兼マネックス・ユニバーシティ長 大槻奈那 ]

史上最高値から鈍化
世界債務の担い手日本

 

2018年はあらゆるものが史上最高値で、2018年10月頃から下ってきています。その背景にあるリスクが目立ち始めました。その内の一つは、圧倒的に債務が拡大していることです。

 

世界中の企業、政府の合算における世界の総債務は2京円にも達します。これは史上類を見ない金額です。世界のGDPに対しての比率も上昇を続けています。一部の新興国では、GDP比で200%を超えており、さらに上昇を続けているのが気になります。

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