【映画評】
「沈黙の艦隊」
~新たな火蓋が切って落とされる~
1986 年から10 年間あまり週刊『漫画モーニング』に連載されていたかわぐちかいじ原作のコミック『沈黙の艦隊』の実写化。現代における国家とは、戦争とその抑止力となる核の存在とは、などがダイナミックに映像として表現されている。
東西の冷戦が終結してしてから30 年経つ現在でも、新たな争いが世界中で起こっている。果たして本当の終結はいつになるのか。
【映画評】
「沈黙の艦隊」
~新たな火蓋が切って落とされる~
1986 年から10 年間あまり週刊『漫画モーニング』に連載されていたかわぐちかいじ原作のコミック『沈黙の艦隊』の実写化。現代における国家とは、戦争とその抑止力となる核の存在とは、などがダイナミックに映像として表現されている。
東西の冷戦が終結してしてから30 年経つ現在でも、新たな争いが世界中で起こっている。果たして本当の終結はいつになるのか。
【映画評】
バービー
~2023年世界興行収入最高を達成~
ファッション人形を実写映画化した「バービー」が、世界興行収入13億8千万ドル(約2020億円、9月時点)を達成した。なぜこの映画がここまでの成功をおさめたのか。単に映像の繊細さのみならず、現代の多様性や包括性を象徴した映画でもある。
【映画評】
君たちはどう生きるか
~宮崎駿の監督最終監督作品の真髄~
世界中に多くのファンを持つジプリ作品において宮崎駿による監督最終作品。通常の映画制作においては広告代理店、出版社などによる制作委員会が設置されるが、本作品においてはジプリ単独出資による制作となっている。前宣伝ではタイトルイラスト画のみが公開されて、その他の予告は一切公開されなかった。最近では『SLAM DUNK』でも同様の告知方法がとられた。尚、刊行から80年に渡って読み継がれている吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』と同名のタイトルであるが内容的には別ものである。
【映画評】
カンヌ国際映画祭受賞『怪物』
~平凡な日常からことが起こり始める~
監督の是枝裕和は『万引き家族』で2018年第71回カンヌ国際映画祭の最高賞「パルム・ドール賞」を受賞したが、今回、脚本賞(脚本:坂元裕二)を受賞した。
是枝作品と言えば、『万引き家族』『海よりもまだ深く』『海街diary』他でも家族や親子の関係が描かれることが多いが今回の作品も同様に家族や親子そして大人と子供、誰もが持ちうる人間の性が描かれている。
【映画評】
シン・仮面ライダー
~50年の時を経て新たに蘇る~
『シン・仮面ライダー』は、庵野秀明氏が 脚本・監督を務めた作品である。庵野氏は、『新世紀エヴァンゲリオン』、映画『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』など数々の作品を手がけてきた実力派クリエイターである。
『シン・ウルトラマン』では庵野氏は企画・脚本を手掛け、監督は樋口真嗣氏であったが、本作品では、脚本、監督ともに庵野氏が手がけている。『仮面ライダー』の原作は石ノ森章太郎氏で、1971年からテレビで放送されて以来何世代も続くロングキャラクターでもある。
【映画評】RRR
インドの威信をかけた大スペクタクル映画
インド映画といえば1995年に公開された「ムトゥ おどるマハラジャ」が有名であるが、今回の「RRR」は上映時間が3時間以上にも関わらず密かなブームをよんでいる。日本ではこの「RRR」が前述の「ムトゥ おどるマハラジャ」の持つ映画興行収入の記録を塗り替えた。ストーリーとしては1920年代、まだインドが英国の植民地支配を受けていた時代を舞台として、ある村の少女がとあるきっかけで英国軍に連れ去られその兄ビームが助けに向かい、そこで出会う男ラーマとの関係を中心として進められていく。果たしてこの男ラーマは敵か味方か、そこから壮大な物語が始まる。ストーリーも壮大だが制作費もインド映画最高額の7,200万ドルと破格。
【音楽評】プログレッシブ・ロック お勧めの一曲
Yes アルバム「危機」より タイトル曲「危機」
~難解でありながらも抒情的な曲~
1960年後半から1970年前半にかけてイギリスを起源とし音楽ムーブメントを起こした「プログレッシ・ブロック」略してプログレ。当時はビートルズが一世を風靡していた時代に突然と登場した音楽ジャンルである。プログレの要素として挙げるならば、クラシック、ロック、その他ジャンルを取り入れた混載ミュージックである。