事業承継をしながら起業する
当協会では、過去より主に企業様への人材育成の部分のご支援をさせていただいております。
現在の日本においては、少子高齢化による労働不足と同時にAIによる技術革新による大きな社会的な変化が起きようとしております。業種にもよりますが、中小企業の人材獲得はますます競争が激化しており、また、Z世代は働くことへの価値が多様化しており、人材不足と人材育成・を課題に持たれている経営者の方も多いのではないかと思います。
事業承継をしながら起業する
当協会では、過去より主に企業様への人材育成の部分のご支援をさせていただいております。
現在の日本においては、少子高齢化による労働不足と同時にAIによる技術革新による大きな社会的な変化が起きようとしております。業種にもよりますが、中小企業の人材獲得はますます競争が激化しており、また、Z世代は働くことへの価値が多様化しており、人材不足と人材育成・を課題に持たれている経営者の方も多いのではないかと思います。
事業承継をしながら起業する
当協会は、研修事業を中心に40年を超える間、大手企業から中小企業まで、製造業やサービス業、飲食業など、規模・業種も様々な数千社あまりの企業様をご支援させていただきました。特に、現在240回を超える禅寺研修は名物研修として多くの企業様よりご愛顧を賜っております。
コロナ禍においては人が集まるということから避けられていた集合研修ですが、ようやく企業様にも動きが出てきており、コロナ禍において思うように活動できなかった人材育成に関して、集合研修をはじめ、社内研修の企画からご相談いただくことが増え、当協会の業況も大きく好転しております。
成長している企業の特徴とは
私は、プロダクトのライフサイクルと同様に、企業並びに事業にも同様に「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」のライフサイクルが存在していると考えております。日本の特徴でもある同質化によって、競争はますます激化し、事業承継を行った際、特に後継者不在企業は業歴が長いケースもあり、長ければ長いほど、そして、創業当初より同じビジネスを続けていればいるほど、ライフサイクルも成熟期から衰退期に差し掛かっている場合も多く存在していると思います。
事業継承しながら起業する
前号でお伝えした各承継方法についてポイントの整理を致します。
「親族内承継」
「比較的スムーズに承継できる」「承継にからむトラブルが少ない」というメリットがある一方、承継までのタイムラグが長く、子供が親の思い通りに継いでくれないというリスクがあります。
「従業員承継」
「仕事の中身を知り、ほかの従業員にも慣れ親しんでいるのでスムーズに承継できる」というメリットがある一方、「経営責任を負うマインドセットができていない、もしくは実力のある従業員は、承継する前に辞めてしまう確率が高い」というリスクがあります。
「第三者承継」
いい買い手が見つかれば、事務所を譲渡して現金化できるというメリットがある一方、「従業員と顧客が離れてしまう」ことによって「買い手がつかない」というリスクがあります。
【新連載】事業継承をしながら起業する
日本の成長を支える新たな事業継承のあり方
冨田智寛 クリエイトマネジメント協会 代表取締役
1985年生まれ。関西学院大学卒業後、2008年三井住友銀行に入行。2ケ店で100社を超える中堅中小企業を担当、企業の抱える課題を解決。15年より中堅専門商社の経営戦略室室長、社長の右腕として営業、新規プロジェクト、採用、人事等に従事。21年8月より現職。日本の後継者不足を解消させるネクストプレナーモデル確立に向け、温故知新の精神に基づき経営に邁進中。
今回は、一般的な承継のパターンの特徴と課題について展開致します。
各承継パターンの特徴と課題
一般的に、承継を検討する上で、まずは「親族内承継」、そして「従業員承継」、最後に「第三者承継」という順に検討していくケースが大半です。3つのパターンについて、その特徴(メリット、デメリット)を順番に見ていきます。
【新連載】事業継承をしながら起業する
日本の成長を支える新たな事業継承のあり方
冨田智寛 クリエイトマネジメント協会 代表取締役
1985年生まれ。関西学院大学卒業後、2008年三井住友銀行に入行。2ケ店で100社を超える中堅中小企業を担当、企業の抱える課題を解決。15年より中堅専門商社の経営戦略室室長、社長の右腕として営業、新規プロジェクト、採用、人事等に従事。21年8月より現職。日本の後継者不足を解消させるネクストプレナーモデル確立に向け、温故知新の精神に基づき経営に邁進中。
なかなか進まない事業承継
前号ではわたくしの経歴と事業承継という現在の日本における大きな社会課題について掲載させていただきました。本号では、事業承継をしながら起業する中で、約1年間サーチ活動を通じて感じたこと、特にスモールM&Aという領域における事業承継の課題の解消に向けたネックとなる問題について展開致します。
【新連載】事業継承をしながら起業する
日本の成長を支える新たな事業継承のあり方
冨田智寛 クリエイトマネジメント協会 代表取締役
1985年生まれ。関西学院大学卒業後、2008年三井住友銀行に入行。2ケ店で100社を超える中堅中小企業を担当、企業の抱える課題を解決。15年より中堅専門商社の経営戦略室室長、社長の右腕として営業、新規プロジェクト、採用、人事等に従事。21年8月より現職。日本の後継者不足を解消させるネクストプレナーモデル確立に向け、温故知新の精神に基づき経営に邁進中。
本号より、連載をスタートさせていただきます。私はこれまで三井住友銀行並びに中堅商社、そしてネクストプレナーとしてサーチ活動を行ってきたことで多くの経営者並びに企業との出会いがありました。そこでは、
・外注先が後継者不在で廃業する、・同族の後継者はいるが親子間での確執がある、・従業員に承継したが、実権が前経営者に残っている、等、後継者がいる場合も承継がうまく進んでいないケースや、そもそも候補者がいないなど、事業承継の問題と直面することが多数ありました。