コロナ時代に求められる企業経営

永続する企業を目指して [ 特集カテゴリー ]

コロナ時代に求められる企業経営 [ 経営学博士 アシックス商事㈱前代表取締役 梅垣 和英 ]

 コロナ禍で見えてきた事

 

本日は新型コロナとどう付き合い、どういう企業経営をしていくかを主眼に話をさせていただきますが、その前にこのような事態になって見えてきたことがあるので、その辺りから話をして参ります。

近代日本になり今日まで、元号が変わる際は良くないことが起きていました。明治時代は戊辰の役がすぐ始まり、西南戦争まで続き内乱が収まりませんでした。大正は1912年から15年間ですが、その前に日露戦争があり景気は落ち込んでいました。さらにしばらくするとスペイン風邪が流行りました。1927年に昭和が始まりましたが、ちょうど金融恐慌の中で2年後にはウォール街の大暴落があり、世界的な不況になりました。平成は、バブルの後始末で「失われた20年」などと呼ばれ、日本が低迷期に入るきっかけとなり、さらにデフレの時代を迎えるなど、良くないことがおきました。

そして令和の今年になり、この新型コロナの世界的な蔓延が起きてしまいました。

未だ感染が収まらず先が見えないのが一番困りますし、どう収束するか心配ですが、そこからいくつか見えてきたことがあります。

 

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目的は「社員の幸せ」 人への投資と風土改革

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目的は「社員の幸せ」 人への投資と風土改革 [ アシックス商事株式会社 代表取締役社長 梅垣 和英 ]

「人のため」の創業者
幸運に恵まれ危機回避

 アシックス商事は1953年に田嶋弘吉が創業して64期目、アシックス商品の販売会社にとられることが多いのですが、実際にはメーカーです。ビジネスモデルとしては、ナイキもアシックスも当社も皆同じ。社員は240名、パート含めて400名程。子会社のニッポンスリッパの社員40名、パート含めて100名で、アシックス商事グループとしては500名程です。

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