金あまりの再考

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

金あまりの再考 [ 第54回 ]

 もはや古くて新しい問題が企業の金あまりである。企業の保有する現預金残高は、2017年3月末に211兆円にも達する。5年前に比べて30%増、10年前に比べて43%増である。この巨大な資金が、賃金や設備投資に回れば、景気がもっと良くなると、多くの人が残念に思っている。

 

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トランプ・リスク、実害は遅れてみえてくる

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

トランプ・リスク、実害は遅れてみえてくる [ 第53回 ]

 アメリカ経済が好調だと聞くと、皆さんはどう思うだろうか。通常は、景気の先行きに安心感を得るといったところだろう。しかし、トランプ大統領の耳には少し違って聞こえるに違いない。もっと摩擦を起こしても、経済に深刻な打撃を与えないから大丈夫そうだと考える。鉄鋼、アルミニウムの輸入制限、エルサレムへの米大使 …

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景気踊り場の兆し?

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

景気踊り場の兆し? [ 第52回 ]

 トランプ大統領の保護主義的な対応が株価を揺がしている。この対応は本当にタイミングが悪い。ダウや日経平均株価が下がり始めたのは、3月8日にトランプ大統領が鉄鋼・アルミニウムに輸入制限を発表するよりも、約1カ月半前だった。2018年は年初から株価が急上昇してバブル的な変動が警戒されていた。それが、米 …

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