歌舞伎エンタテインメントと浮世絵

伝統を伝え、育て、革新する伝・Tokyo 若柳 尚雄里 [ 特集カテゴリー ]

歌舞伎エンタテインメントと浮世絵 [ 第十二回 ]

「近頃、この吉原の大きな蛇が出るとよ。毎晩毎晩、女郎に振られるを恥とも思わず、通い詰める執着の深ぇ蛇だ」

と皮肉たっぷりに喧嘩を売るは、「花川戸助六 実ハ曽我五郎」。『助六由縁江戸桜』(すけろくゆかりのえどざくら)の主役となる江戸きっての伊達男。

 

 恋人の三浦屋のトップ花魁「揚巻」も豪華絢爛な衣裳を纏い(花魁演目最重量と言われています)、その他様々な個性豊かな人物が登場し、それは正に江戸のパレードと言わんばかり。今回は花の吉原を舞台に繰り広げられる、歌舞伎エンタテインメントと浮世絵をテーマにお送り致します。

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