将来不安の解消法は「働くこと?」

経済動向最前線 熊野 英生 [ 特集カテゴリー ]

将来不安の解消法は「働くこと?」 [ 第70回 ]

国民の大多数が将来不安を抱えている。長生きしたとしても、老後の生活資金が尽きたならばどうしようもなくなる。だから、公的年金は十分に欲しい。ところが、人口構成が少子高齢化して、さらに超低金利・低成長になると十分な金額の公的年金はもはや受け取れなくなる。すでに、国民年金と厚生年金の定額部分(月6.5万円程度)の支給開始は、かつての60歳から65歳へと後ずれしてしまった。厚生年金の報酬比例部分も支給開始が、男性の場合は2013年度から3年おきに1歳ずつ後ずれして、段階的に65歳支給へと移行している。60~64歳までは、就労を続けるか、貯蓄を取り崩すか、いずれかの方法で生活をしのぐしかない。

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