【講演録】高森 明勅氏「私たちが知らなかった天皇と皇室」
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【講演録】高森 明勅氏「私たちが知らなかった天皇と皇室」

講演録 清話会セミナー 東京◆2022年10月 7日(金)

「私たちが知らなかった天皇と皇室」…高森 明勅
  ~真剣に考えたい皇位継承の問題~

講師:高森 明勅 (たかもりあきのり)氏    神道学者、皇室研究者

1957年岡山県倉敷市生まれ。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。同大学講師。
皇位継承儀礼の研究から出発し、古代史上の重要テーマや古典研究に取り組みつつ日本史全体に対して関心を持ち、現代の問題にも積極的に発言。
『「女性天皇」の成立』等、著書多数。

 

イギリスと日本の国葬のあり方そもそもの違い
「私たちが知らなかった天皇と皇室」を4つの柱でお話をしてみたいと思います。
 その1つは君主制、あるいは君主国というものの優位性、優越性です。私どもの世代は共和国と君主国があれば共和国のほうが優れ
ているといった教育を受けた世代です。現在においても君主制とか君主国というものの優越性、優位性ということについて、客観的に整理した教育がなされているとは思えません。
 私は、小学校の先生のグループに頼まれて講義をしていますが、残念ながら皇室を教える知識を先生方自身が持っていません。だから、バランスのとれた正確な知識というものが、子どもたちに伝えられていないという現状があります。

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