2019年は日本で平成が終わり、新たな元号が始まる記念すべき年となる。同時に、欧州でも2019年とは1979年に欧州通貨制度EMSが導入されてから40年、1999年1月のEU加盟国中11カ国で単一通貨ユーロを導入してから20年目の節目を迎える年なのである。
しかし、そんな節目の年に、欧州はグローバル経済をも動かし得る台風の目となる可能性がある。その理由たる不安を四つ指摘する。
EU情勢最前線 中空 麻奈 [ 特集カテゴリー ] EU情勢最前線
2019年は日本で平成が終わり、新たな元号が始まる記念すべき年となる。同時に、欧州でも2019年とは1979年に欧州通貨制度EMSが導入されてから40年、1999年1月のEU加盟国中11カ国で単一通貨ユーロを導入してから20年目の節目を迎える年なのである。
しかし、そんな節目の年に、欧州はグローバル経済をも動かし得る台風の目となる可能性がある。その理由たる不安を四つ指摘する。
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項羽と劉邦が天下を争う中、次第に劉邦の軍が優勢となり、遂には敵に取り囲まれた。その中で、項羽が聞いたのは自国楚の歌であったことから、転じて、味方が寝返り、敵方に回ってしまうことを四面楚歌と言う。
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弁慶は言うまでもなく源義経の家来。衣川の合戦で義経をかばうために橋の真ん中に立ちはだかった弁慶は敵の攻撃を受けた。薙刀を持ったまま、そのまま命をかけて、主人を守った。ここから転じて、弁慶の立往生とは進退極まってどうすることもできない状態を指す。
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トルコ行進曲は、オスマン帝国の軍楽隊の音楽にある、独特の繰り返しのリズムを取り入れて、モーツァルトやベートーベンがピアノ曲にしたもの。運動会の思い出とセットで耳に残る馴染み曲である。その起源であるトルコから、この夏、行進曲ならぬ狂騒曲が鳴り響いた。
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どれ程優れた馬でも時には躓くことがある。優れた人にも失敗はある。ドイツサッカーチームはFIFAワールドカップロシア大会に出場、絶対王者と言われながらも「前回大会優勝国は1次リーグで敗退する」というジンクスに勝てなかった。ドイツは財政黒字の優等国で、経済は常に安定、欧州の支柱といっても過言ではないのだが、そのドイツに綻びが目立ち始めている。
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五里四方にも及ぶ霧を五里霧という。ずっと見通しの悪い状況を指す。その中にいたら、どうすべきかの方針が立たず、手探りで何かをしな]ければならないような事態に追い込まれ、はっきりしない。
いまのイタリアはまさに五里霧中。3月4日の総選挙の後、着々と組閣がなされているはずが、それぞれの政党が虎視眈々と自らの政権奪取を狙うため、牽制しあい、できたのは寄せ集め内閣。最初から再選挙の匂いがするという有様である。
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予想外の手段、思いもよらぬ方法で、相手を出し抜くことを“裏をかく”という。戦いの際武士が防御策として着ていた鎧の裏まで、槍や刀で突き刺し、せっかくの防御策を無意味にしてしまうことから転じたものである。
マーケットの期待を感じ取り、その期待に応えつつ、時には、その期待をうまく裏切りながらサプライズを起こす。中央銀行の金融政策の巧拙は、ある意味、いかにマーケットの裏をかくか、であるとも言える。