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『先見経済』2026年5月号 注目の記事と要旨

『先見経済』2026年5月号が発刊されました。
今号の注目の記事の要旨を以下に紹介させていただきます。

1. 板垣退助が未来に遺した功績とは

(板垣退助先生顕彰会 理事長・高岡功太郎氏) 板垣退助の玄孫である高岡氏が、近代日本の骨格を築いた「国会議論の父」の真実を語ります。板垣の思想の軸は生涯「勤皇」にあり、彼が唱えた「自由」とは決して勝手気ままなものではなく、国防という義務と愛国心を伴う「言論の自由」でした。また、戊辰戦争において会津を猛追したのは、北海道が欧米列強へ売却(租借)される危機を察知し、日本の国土分断を防ぐための苦渋の決断であったという知られざる史実も明かされます。単なる歴史上の人物としてではなく、混迷する現代日本を生き抜くための「軸」として、板垣の精神を再定義する講演録です。

2. 緊迫するイラン情勢と「第3次オイルショック」の現実味

(りそなアセットマネジメント運用戦略部・黒瀬浩一氏) 世界秩序の「大変革」の時代を、市場の集合知から読み解きます。現在のバブル的狂騒や要人暗殺の頻発は、世界大戦直前の100年前と不気味なほど一致しています。黒瀬氏はイラン危機を、短期的な解決に向かうものの「リスク総点検のための猶予期間」であると警鐘を鳴らします。特に、半導体製造に不可欠な「ヘリウム」の供給不足が台湾での生産を直撃するリスクなど、エネルギー価格以上の実体経済への脅威に注目すべきです。歴史のチェックリストに残された「大恐慌」と「大戦」を避けるための冷徹な現状認識を促します。 

3. 生成AIが「社長の右腕」になる日

(SHIFT AI 法人事業本部 本部長・武藤崇雄氏) 労働人口が急減する日本において、18%以上の生産性向上は生存のための必須条件であり、その最強の道具が生成AIです。武藤氏は、AIを単なる「ツール」ではなく、意思決定を助ける「右腕(パートナー)」として捉えるべきだと説きます。最新のAIエージェントは、指示一つでホームページ制作から旅館予約まで完結させる段階に達しています。導入に失敗する組織の共通点を指摘しつつ、わずか50時間から70時間の学習で「AIを使いこなす経営者」へと変貌するための具体的なステップと、驚愕の実践デモを紹介します。


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イラン紛争の激化により、これまで世界のテック投資を支えてきたオイルマネーが「国内防衛・生存戦略」へと急激に内向きになっています。不動産やAIインフラへの投資凍結、資産の売却リスクが進む中、日本を含む世界的な金融危機の引き金となる可能性を社会分析アナリストの視点で解析します。 

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幕末、国禁を犯して英国へ密出国した薩摩の若者たちが、いかに近代日本の礎を築いたかを辿る短期連載の第2回。初代文部大臣・森有礼や「カリフォルニアのワイン王」長沢鼎など、外交・海軍・産業の各分野で「近現代の扉」を開いたパイオニアたちの壮絶な足跡を浮き彫りにします。 

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部活動は、これからはどうなるのか(久野晋一郎氏:特別寄稿)

学校の長時間労働や少子化を背景に、部活動が「学校から地域へ」と移行し始めた現状を分析します。単なる業務の外部化ではなく、非認知能力を育む本質的な場を地域全体でどう支えるか。流山市での先行事例を引き合いに、企業、地域、教育の新しい連携の形と「あの放課後」を未来に残す意義を問い直します。 

私の起業物語:教えることで学んだ、企業と学生がつくる未来(菊原政信氏:連載「私の起業物語」)

経営の第一線から引き、大学で教え始めた著者が、学生の柔軟な発想に「学び直しの重要性」を見出すプロセスを綴ります。文系の産学連携特有の難しさを乗り越え、企業と学生が共に未来をつくる「共創プロデュース」の可能性を、自身の経験を通じて温かい視点で語ります。

 

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