【講演録】一坂太郎氏「幕末の゛日露交渉”」
[ 特集カテゴリー ] ,

【講演録】一坂太郎氏「幕末の゛日露交渉”」

講演録 清話会セミナー 大阪◆2022年9月27日(火)

北方四島・樺太など国境問題の原点!…一坂 太郎

 

一坂 太郎  作家、萩博物館特別学芸員

1966 年兵庫県芦屋市出身。大正大学文学部史学科卒業。現在、山口福祉文化大学・特任教授、萩博物館・高杉晋作資料室長、防府天満宮歴史館顧問を兼任。長州維新史を中心に研究・執筆。著書に、『高杉晋作の「革命日記」』『吉田松陰門下生の遺文』『久坂玄瑞遺墨』『萩と日露戦争』など多数。

 

交易と国境問題解決を迫り繰り返しやってきた

 ロシアは18世紀の終わり頃に日本と交易を望むようになってきます。
16世紀後半ロシアは、アストラハン(ハン国)を征服し、シベリアを服従させ17世紀半ばには東の海に到達し、とうとう日本の隣の国になってしまいます。もう一つ、食糧不足という問題がロシアにはあったので、それを黄金の国とされた日本との交易によって解決したいという切実な思いもありました。

閲覧にはログインが必要です。→ .
[障がい者の権利を侵す社会に 出された勧告を受け止める」 引地 達也
[ 特集カテゴリー ] ,

[障がい者の権利を侵す社会に 出された勧告を受け止める」 引地 達也

障害者権利条約に関する日本の取組みに対し国連障害者権利委員会は9月、2014年の条約締結後初めて日本政府への勧告(総括所見)を出した。懸念が93項目、勧告は92項目あり、特に18歳までの障がい児者を分離して教育する「特別支援教育」の中止の要請と精神科病院の「強制入院」を可能にしている法令の廃止の2点の勧告が注目された。
 日本政府及び社会が「必要」としているこれら2つの存在は、国際基準とのズレを浮き彫りにした格好である。

閲覧にはログインが必要です。→ .
第43回『会社の創業精神を伝える語り部』(小池浩二)
[ 特集カテゴリー ] ,

第43回『会社の創業精神を伝える語り部』(小池浩二)

家訓なくとも家族はまとまるが、理念なき会社はまとまりにくい
 一般的な組織(趣味の世界、学校等)の特徴は、基本的な価値観の似ている人が集まるのでまとまりやすいことです。
 しかし、中小企業という組織は例外で、育った環境が違う、年代が違う、何が好きか嫌いかという価値観の違う人たちが偶然に同地域に住んで、通勤距離が短い等の物理的理由で一つの会社に集まり、組織をつくります。これが多くの中小企業です。
 価値観の違う人たちが集まって組織をつくるわけですから、放りっぱなしの状態ならば確実に崩壊します。そもそもチームとは、仕事に必要な数人が集まったから「チーム」になるわけではなく、大前提として、メンバー全員がチームの一員である当事者意識を持ったうえで、チームの共通の目的、達成する目標、それに向かうためのプロセスを共有する集合体なのです。

閲覧にはログインが必要です。→ .
第8回 円安を享受し得る企業 千葉 明(2022.11月)
[ 特集カテゴリー ] ,

第8回 円安を享受し得る企業 千葉 明(2022.11月)

 24年ぶりの「円買い介入」でも1ドル・145円水準に逆戻り。なぜ、は他に譲る。円安を享受し得る企業を、幾つかの角度から考えてみる。
 ここからの日本株を考える時、需給関係の視点から「資金力を伴う外国人投資家の姿勢」は大きな意味を持つ。円安は「外国人投資の日本株買い」にプラスに働くはずだ。が、投資家主体別投資動向をみると、2021年の外国人投資家は低水準「売り買い交錯」。22年は8月末段階で2兆7000億円近い売り越し。しかし現に外国人投資家が相応の持ち株比率で、且つ比率が着実に増えている企業はある。

閲覧にはログインが必要です。→ .