朝鮮半島の非核化は遠い 対馬まで下がる米中の対立

「米朝和解で、想定される今後の東アジア情勢」 ―日本がいま、成すべきこと [ 特集カテゴリー ]

朝鮮半島の非核化は遠い 対馬まで下がる米中の対立 [ 国家戦略研究所(INS)所長 織田 邦男 ]

消えた「不可逆的」
「武装解除」に抵抗

 

米朝首脳会談で共同声明が発信されましたが、案の定、半年が経ちますが非核化は全く進んでいません。重要な点は北朝鮮の安全の保証と朝鮮半島の非核化です。声明では「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)は盛り込まれませんでしたが、CVIDも微妙に変化しています。会談前はポンペオ国務長官が「永久的検証可能で、不可逆的な」(PVID)と言いましたが、今は「最終的かつ完全に検証された非核化」(FFVD)。「irreversible」(不可逆)がありません。1万人に及ぶ北朝鮮の核技術者の海外移住をポンペオは言いますが、ありえません。核が出来ればノウハウは人間の頭の中にありますから、データを破棄したところで「不可逆」に出来ないことに気がついてきました。

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災害・危機に「自分事」意識を

哨戒機P‐3Cから見た“日本列島”  ーー日本と日本人を強くしたい!! [ 特集カテゴリー ]

災害・危機に「自分事」意識を [ 株式会社シースカイ代表取締役(防災士、元海上自衛隊2等海佐) 岡 二郎 ]

全国どこかで飛ぶ哨戒機
情報取集、災害対応、輸送

 海上自衛隊の組織編制は、ご存じのとおり、護衛艦を主とした部隊、潜水艦を主とした部隊及び掃海艇を主とした部隊のほか、航空機を保有した部隊もあり、その中には多くの航空隊があり、1、2、4、5航空隊でP-3C哨戒機の実戦運用を行っています。最初の頃のP-3Cは機体上部が白、下部がグレーのツートンカラーで尾翼にテールマークがあり、格好良かったのですが、現在は、テールマークはありません。これは、マークによって航空機の所属などの情報が分かってしまうのを避けるためで、今はグレー一色です。

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