エンゲージメントが組織を変える [ 特集カテゴリー ]

エンゲージメントとは [ 1 ]

タイトルにある「エンゲージメント」と言う言葉から何を連想されましたか?

 一番よく知られているのは「エンゲージメントリング」などに使われるように、「婚約」や「約束」のイメージでしょうか?マーケティング用語として使われることもあります。フェイスブックやツィッターなどは「エンゲージメント率」と言う指標を使っています。

 もしくは特定の企業やブランドのコンセプトに共感してその商品を購入することを「顧客エンゲージメント」と言われます。顧客エンゲージメントが高いと購入するだけではなく、積極的に周りの人に勧めてくれるようになります。

 この連載記事は「エンゲージメントが組織を変える」がテーマなので、人事用語として使っています。ここ5~6年で人事担当者の間でもこの言葉が聞かれるようになりました。

 では人事用語で意味する「エンゲージメント」とはなんでしょうか?
実はこの言葉が出て来るたびに私は頭を悩ませていました。日本語でぴったりとした言葉が存在しないのです。

 インターネットや書籍では「思い入れ」、「執着」、「絆」、「愛社精神」などが使われることが多いようです。

 私が説明するときは「理念でつながるパートナーシップ」とお伝えしています。ちょっと長いですが、いろいろ考えた末これが私のイメージに一番近いと感じました。

 なぜ「パートナーシップ」なのか?それはどちらか一方が与えるものではなく、相互に関わって築くものだからです。
具体的には個人と組織の目指す方向性が一致していて、お互いに貢献しあえるような関係。

 つまり社員個人の成長や働きがいを高めることが組織の価値を高める。そして組織の成長が個人の成長や働きがいを高めるという、相互の関わりがエンゲージメントを高めます。そしてその土台となるのが組織や経営者の理念なのです。経営者の理念と個人の理念が一致しているからこそ、お互いに貢献しあえるからです。

 

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