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【リーダーシップ・マネージメントの誤解 全4回】 -④「スーパープレーヤー型マネージャーがチームをダメにする」

小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(33)

【リーダーシップ・マネージメントの誤解 全4回】
第4回目「スーパープレーヤー型マネージャーがチームをダメにする」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
 
■スーパープレーヤー型マネージャーはいらない
 
スーパープレーヤーのマネージャーがたまにいます。このチームは、マネージャーがチームの業績の大部分を担当しているケースが多いです。こういうスーパープレーヤーが、マネージメントをとる場合は、基本的にはうまくいかないことが多いです。

それは、メンバーからすると、どうしてもスーパープレヤーのマネージャーに依存してしまうからです。スーパープレーヤーのマネージャーは忙しいから、なかなか新しい人が入っても、教えることもできなかったりします。そうすると、面倒くさいから自分がひとりでやっていくという悪循環にどうしてもなりがち。これはその人そのものが一概に悪いとは言いがたい問題でもありますが、やはり、人には向き不向きは確かにあります。

だから、スーパープレーヤーにはスーパープレーヤーとしての生きる道があり、マネージャーにはマネージャーとして生きる道があります。どっちがいいとか悪いとかという問題ではなくて、チームの役割分担のテーマになります。

マネージャーがスーパープレイヤーであると、メンバーはリーダーに遠慮します。そしてメンバーは自分たちが必要とされていないと感じ始め、やる気をなくし、知らず知らずのうちにリーダーは裸の王様状態になっていきます。

会社にとってチームを組織運営するときに大切なことは、ある特定の人だけに頼らない運営をすることであります。特定の人に依存すればするほど、そのチームは危険性が高まるし、全体のレベルが上がりません。

■プレイングマネージャーだけでチームを動かすなんてナンセンス

中小企業は兼任主義で会社を動かしています。部門長=リーダーは自分の現業を持ち、そしてチームマネージメントを行わないといけません。つまり二足のわらじを履いているわけです。

一般的な書物に出てくるリーダーシップ論は専業マネージャーについて説明しています。だから、難しい手の込んだことをやってもそれなりに対応ができるのでしょう。

しかし、私たちプレイングマネージャーは自分自身の現業とチームを動かすことを同時に考え実践する人で、難しい役どころなのです。

あなたの1ヶ月を振り返りましょう。月初には自分が大部分の業務をやるのではなく、メンバーに役割をやらせないといけないと頭で理解するでしょう。しかし、月末が近づくと業績が気になり、責任感という心がうずき、チームマネージメントを放り投げ、現業100%の仕事をしているあなたがいませんか?

そうなると、現場からマネージメントがなくなり、結果として、成長していないメンバーがいます。そして次こそはメンバーに任せようと反省するわけです。

結論からいうと、プレイングマネージャーだけでチームを動かすなんてナンセンスです。中小企業とはいえ、日々求められるテーマが高度化・専門化になっています。

リーダーだけがレベルアップしても、ダメな社会環境です。チーム全員がレベルアップすることが求められています。その一つとしてチームはメンバー全員で動かす発想がないとチームは機能しなくなっているのが現状です。

多くのリームリーダーが頑張っていることは知っています。しかし、チームを動かすためのメンバーへの頑張らせ方を工夫していきましょう。

 
 
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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
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         筆者 小池浩二氏が
【プレイングマネージャーの仕事術】の概論を
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     http://www.m-a-n.biz/8-1-0.html