アナウンサーが教える「心が伝わる話し方」 [ 特集カテゴリー ]

人の心をつかむリーダーのスピーチ [ 第5回 ]

社長はたまごの中身
会社はたまごの殻

 

 日本を代表するある企業の元CEOの方にお会いした際に、「日本の社長は、もっとスピーチを習うべき」という話になりました。

 その頃、まだ日本でスピーチを習う社長は少なく、「人格があれば話し方はどうでもよい」という考え方が主流でした。日本でスピーチ教育は定着するのだろうか? と私自身、自問自答している時期でもありました。

 そんな私の葛藤を話すと、こんな言葉をかけて下さいました。

「社長はたまごの中身、会社はたまごの殻」

 社長は、会社があるから社長でいられる。社長は「○○社の社長」であって、個人の「●●さん」であってはいけないという事です。社長でいる限り、様々な「話す責任」があります。個人的な得手不得手よりも先に、話す勇気がない人に、リーダーが務まるはずはない。そんな思いを強くした出来事でした。

 

閲覧にはログインが必要です。→ .