平成事件簿 三沢 明彦 [ 特集カテゴリー ] 平成事件簿 監視カメラは見た [ 第8回 ] By EbiharaTakahiko 2020年1月 三沢明彦 防犯カメラ ビッグデータ 見当たり捜査の武器は眼力である。写真を頼りに雑踏から手配者をあぶり出す。何度も見ているうちに頭の中で顔が立体映像になり、旧知の知り合いのように人波の中でも判別できるようになる。異能の刑事たちは400人の特徴を頭に叩き込み、ターミナル駅や繁華街に立ち続けた。トラップにかかった獲物は数知れない。だが、彼らは今、主役の座から引きずり降ろされようとしている。現場百回。刑事の執念に支えられたドラマは昔話になり、デジタル化の波は捜査現場の光景を一変させた。 閲覧にはログインが必要です。→ ログイン. 関連 [ 著者 ] 三沢 明彦 (みさわ あきひこ) ジャーナリスト 1956年生まれ。早稲田大学政経学部卒。79年読売新聞社入社、社会部の警視庁、警察庁キャップ、事件デスクを務め、オウム真理教事件、北朝鮮拉致事件、9.11米同時テロなどを取材。昭和から平成にかけては皇室も担当した。福岡放送、静岡第一テレビ元常務取締役。 この著者の記事を読む