平成事件簿-22
「外国人強盗」
三沢明彦
平成13年5月初め、東北の霊峰・出羽三山のふもとで、血染めの包丁が見つかった。30キロ離れた山形県羽黒町の民家では一週間前、主婦(51)が刺殺された強盗殺人事件が起きている。逃走車から凶器を谷底に捨てようとしたのだろう。包丁は橋の欄干に跳ね返され、中国人安峰(21)の指紋が検出された。実行犯が特定されたことで、捜査本部には安堵感が漂ったが、現実は甘くない。頑固一徹の刑事物語はここから始まるのである。
平成事件簿 三沢 明彦 [ 特集カテゴリー ] ◆先見経済◆, 平成事件簿
平成事件簿-22
「外国人強盗」
三沢明彦
平成13年5月初め、東北の霊峰・出羽三山のふもとで、血染めの包丁が見つかった。30キロ離れた山形県羽黒町の民家では一週間前、主婦(51)が刺殺された強盗殺人事件が起きている。逃走車から凶器を谷底に捨てようとしたのだろう。包丁は橋の欄干に跳ね返され、中国人安峰(21)の指紋が検出された。実行犯が特定されたことで、捜査本部には安堵感が漂ったが、現実は甘くない。頑固一徹の刑事物語はここから始まるのである。
「若き日の渋沢栄一」 ―日本資本主義の父・渋沢栄一の原点を振り返る [ 特集カテゴリー ] 【 清話会講演録 】, ◆先見経済◆
「若き日の渋沢栄一」
―日本資本主義の父・渋沢栄一の原点を振り返る
歴史紀行作家 永冨 明郎氏
【講演日:2020年11月11日】
「官尊民卑」に疑問を抱き、
武士になることを目指す
「日本資本主義の父」と称され、わが国の経済の基盤を築いた渋沢栄一。2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公となり、さらには24年から新一万円札の顔としても起用されることが決定しました。
渋沢栄一は、天保11年、武州榛沢郡、現在の埼玉県深谷市血洗島の豪農であった渋沢一族中の家(なかんち)当主渋沢市郎右衛門の長男として誕生します。父市郎右衛門は、中の家が財政難にある.中立て直しのために婿養子に入り、農業や養蚕のみならず、新しい事業として藍玉づくりとその販売を始め、家を再興した人物でした。
企業の持続性を高める新提案 河本和真 [ 特集カテゴリー ] 企業の持続性を高める新提案, ◆先見経済◆
~「失われた40年」にしないために~
「企業の持続性を高める新提案」
第1回 新たな承継スタイル「ネクストプレナーモデル」
連載のご挨拶
初めまして。本号より連載をスタートさせていただきます。
私はM&Aアドバイザリーとして、これまで数多くの中小企業経営者様と出会い、その実情や悩みに対峙してまいりました。培ってきたノウハウや技術を後世に残すためにも、また社員や取引先、いままで社を支えてくださったすべての関係者のためにもこの会社を存続させたいが、後継者がいない……この問題は高度経済成長期を支えた中小企業経営者様に共通の悩みとなっています。実際、これは一企業の問題ではなく、国としてもひっ迫した問題です。
中堅・中小企業のプレイングマネージャーの仕事術メソッド 小池浩二 [ 特集カテゴリー ] ◆先見経済◆, 中堅・中小企業のプレイングマネージャーの仕事術メソッド
中堅・中小企業のプレイングマネージャーの仕事術メソッド
第23回「コミュニケーションをとるスキル」
■メンバーに「気づかせる」話し方
メンバーとのコミュニケーションを通じて信頼関係、メンバーに前向きな気持ちを持たせる話し方ですが、以下の点を参考にしてください。
◆「調子はどう?」
声かけをする機会を増やすことで、メンバーの心理的な壁を取り除く効果を期待できます。そうすれば、メンバーはリーダーに対して話しやすくなり、コミュニケーションが円滑に図れます。
「2021年、コロナ禍の世界と日本の行方」
―新たな世界秩序と、新型コロナウィルス収束への見通し
白井 さゆり氏(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)
■コロナ危機以降の主要国地域の経済情勢
全体像を見るために、コロナ危機以降の動向だけではなく、その前の状況から見ていきたいと思います。
まず目につくのが中国です。ここのところ六%くらいの高い成長率を実現しています。中国を起点としたコロナ危機が始まり、昨年第一・四半期の1―3月は、厳しいロックダウンをしましたので他の国より先に大きな打撃を受け落ち込みました。が、その後、唯一世界でV字回復し、現在はコロナ危機前の状態を超えており、景気回復が著しくなっています。
ジャーナリスティックなやさしい未来 引地達也 [ 特集カテゴリー ] ジャーナリスティックなやさしい未来, ◆先見経済◆
「ジャーナリスティックなやさしい未来」-34
「インクルーシブは交わってみなければわからない」
インクルーシブという言葉が頻繁に使われるようになって、私も学びの実践の中で重要なキーワードであるとの認識のもと、みんなの大学校で学びを実践しているが、社会にその言葉が広がれば広がるほど、インクルーシブって何? という疑問を突き付けられることがある。
最強の中小企業経営 [ 特集カテゴリー ] コロナ禍における最強の中小企業経営, ◆先見経済◆
コロナ禍における最強の中小企業経営(第3回シリーズ)
第3回 徹底した「収益の見える化」こそが 最強の中小企業経営
秋吉正一((株)VUILD management 代表取締役)
コロナ禍であるからこそニトリを見習う経営を
ニトリホールディングスが絶好調です。日経新聞等で「100店舗が臨時休業したものの、過去最高の伸び率」とか「コロナ禍でニトリの通販・EC売上は5割増の353億円」「ニトリ、島忠をTOB」との記事を多く目にします。
巣ごもり需要や在宅勤務向けの家具の販売が伸び、EC(電子商取引)も好調だったことが要因ですが、34期連続となる増収増益を見込むなど明らかにコロナ禍での成長企業の筆頭です。ニトリホールディングスの34期連続は「連続増収増益企業」のランキング第1位でもあり、リーマン・ショックや今回のコロナショックにも負けずに長期間にわたって業績を安定的に伸ばしてきたことの証拠です。
ニューノーマル時代の礎を築く 菊原政信 [ 特集カテゴリー ] ニューノーマル時代の礎を築く , ◆先見経済◆
ニューノーマル時代の礎を築く
第3回:SDGsの基本とビジネスへの関わり②
持続可能な視点による企業価値評価とESG投資
前回お伝えした通り、SDGs以前より取り組まれてきたE(Environment)環境、S(Social)社会、G(Governance)企業統治を考慮した経営が更に求められてきています。その根底にあるは市場のルール・仕組みの変化、金融機関などの長期的な安定株主の意識変化、企業価値算出方法の変化などが挙げられます。