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「ミャンマーの内部情勢と今後」(4/7)永杉 豊氏

■清話会セミナー 

「ミャンマーの内部情勢と今後」

 軍事政権下のミャンマーと日本はどう付き合っていくべきか

 

永杉 豊 ながすぎ ゆたか(ミャンマージャポングループ会長)

MJIホールディングス代表取締役、NPO法人ミャンマー国際支援機構代表理事。学生時代に起業、その後ロサンゼルス、上海、ヤンゴンに移住し現地法人を設立。20136月より日本及びミャンマーで情報誌「MYANMAR JAPON」を発行、「MYANMAR JAPONオンライン」とともに両メディアの統括編集長も務める。

 

 

■ミャンマー国軍の現状

 一枚岩ではないASEAN

今、ウクライナ危機がとても注目度が高くミャンマー問題の報道の数が減っています。しかし依然として悲惨な状況が続いてます。

私がミャンマーへ2013年に引っ越し、5月に現法設立、そして6月に『ミャンマージャポン』という日本語情報誌、英語・緬語情報誌の『MJプラス』を発行しました。現地の情報に接する中で、ミャンマーは本当に無限の可能性がある地だなと思いました。

弊社は2019年秋にミャンマー初の本格的なTVショッピング事業も開始し、日本の持ち株会社が2023年にシンガポール証券取引所に上場する予定でした。1回目、2回目の増資にも成功しましたが、20年にコロナ、さらに21年には想定外のクーデターが起こり現在に至ります。

2月1日の早朝にクーデターが起きたのですが、当日は朝から日本のほとんどのTV局から取材の電話をいただきました。しかし取材に応じてしまうと、現地にいた日本人社員4人、ミャンマー人社員30人の命に危険が及ぶと思い、全てのメディアの取材はお断りしました。ところが3月3日、1日に120人以上が国軍に虐殺される事件が起こりました。一般市民がデモをしている最中に、国軍が実弾を使って人を殺す、鎮圧のためですけれども、それを見て、これ以上は黙っていられないと思い、3月中旬から『ミヤネ屋』『ひるおび!』『news23』、あるいはネットテレビの『国際政治チャンネル』、『NHKワールド』などに出演させていただき、ミャンマーの状況をお話ししました。

今、ミャンマーは国軍とは異なる組織、アメリカやヨーロッパが支援しているNUG:国民統一政府といわれるオンライン上の民主派の政府があります。組織のトップにはアウン・サン・スー・チーさん、そして一部は逮捕・拘束されていますが、NLDという民主派の議員たちが閣僚を務めたりしています。

今、私は日本ミャンマー友好協会の副会長ですが、私どもは恐らく日本の中では一民主派NUGとつながりを持っています。このNUGをこれから色々サポートしなければいけない。そして今、困窮している国民が大勢いて、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると100万人近くの避難民がいるといいます。

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