【映画評】
「シン・ウルトラマン」の世界観に観るジェンダー
5月に封切られた『シン・ウルトラマン』が話題になっている。『新世紀エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』を手掛けた庵野秀明が企画・脚本、樋口真嗣が監督となれば見逃せない作品の一つだ。
今回の題材になっている「ウルトラマン」は1966年にテレビで放映された「空想特撮シリーズ」ドラマだ。当時、ウルトラQから始まるこのシリーズとして、最初にフルカラーとして放映された作品で平均視聴率も36%と高く当時子供たちの心を鷲掴みにした。地球を守るヒーローのウルトラマンが地球を侵略する怪獣や宇宙人を退治する爽快さが人気を博した。