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第五回 どうして幽霊は「柳の下」に出る? (高山 宗東)

江戸時代を彩った怪談話・妖怪変化
~第五回 どうして幽霊は「柳の下」に出る?~

 

 幽霊といえば、「柳の下に出るもので、足が無い……」というのが通り相場だが、それにもそれなりに意味がある。
 幽霊の足の論争になると決まって引き合いに出されるのが、円山応挙の逸話である。曰く、「応挙が描いた足の無い幽霊画があまりにも真に迫っていたため、以後、幽霊を描く際は、足を描かないようになった」―と。

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