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【講演録】高山 宗東氏「現代の経営者に役立つ江戸時代の武家の所作」

【講演録】清話会SJC8月例会    東京◆2023年08月24日(木)

「現代の経営者に役立つ江戸時代の武家の所作」
     ~藩(会社)と個人今も生きるしきたりと風習~

 講師:髙山 宗東 氏  (近世史研究家、歴史考証家)

1971 年群馬県生まれ。
東京大学先端科
学技術研究センター協力研究員大阪市立ワインミュージアム顧問などを務める。
文部
科学省科学研究費補助金、我が国の科学技術黎明期資料の体系化に関する調査・研究プロジェクト「江戸のモノづくり」に参加。
専門は江戸時代における戦国大
名家関係者の事跡研究、葡萄酒伝来史等。

 

「陛下」「殿下」「閣下」は本来、取次ぎをする人のこと
 私は歴史を専門としております。私のうちは元々が公家でございまして、皇室のお子さんたちを育てるというのが仕事でした。
 公家というのは、藤原氏じゃないと出世ができないという決まりがあります。だから摂政関白になれる五摂家はみんな藤原です。近衛、鷹司、一条、二条、九条。うちは源氏の公家です。いい役職など回ってくるはずがありません。そうすると、源氏や平氏、橘氏、菅原氏など、藤原氏以外の公家は何をしているかというと、下のほうの実務を担当するわけです。私のうちは主に皇室のお子さんを育てる。子どもの教育に当たるというのが仕事でございました。

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